この記事を読んで得られる3つのこと
②供養の対象物を送付するだけで最低限の供養ができて簡単
③供養の状況が動画で確認出来て安心
はじめに:この記事の概要
仏壇を粗大ゴミとして大阪市に回収してもらう方法
【手順1】申込をする
【手順2】粗大ごみ処理手数料券を購入する
【手順3】粗大ごみを出す
【仏壇を部屋から持ち出せない人】
【仏壇の中身はどうすればいいか?】
仏壇を粗大ゴミに出す前にやっておきたいこと
仏壇内の供養対象物(ご本尊・位牌など)のご供養をする
供養はどこに頼めばよいか?
供養後のご本尊様や位牌はどうすればいい?
粗大ゴミに出したくない場合の仏壇処分依頼先
1、遺品整理時や不動産売却時に同時依頼する
2、仏壇整理(仏壇処分)業者に依頼する
まとめ
はじめに:この記事の概要
大阪市内では、面倒を見ることができなくなった仏壇を粗大ゴミとして処分することができます。できるだけ簡単に安く仏壇整理をしたいという人には向いています。
とはいえ、最低限「魂抜き・お性根抜き」など仏式作法を守りつつご供養じまいをしておきたいというのもまた親族・関係者の本心です。
今回は、大阪市内に住む仏壇整理をご検討中の方のために「仏教作法を最低限守ったうえで、自分で仏壇処分をする=粗大ゴミに出す方法」について解説します。
仏壇を粗大ゴミとして大阪市に回収してもらう方法
まず仏壇を粗大ゴミとして処分する方法について先に解説します。後ほど、仏壇処分前にやっておきたい最低限の仏教作法について解説します。
大阪市では、仏壇を粗大ゴミとして収集してもらうことができます。大阪市の粗大ごみ処理手数料一覧表の品目には「仏壇」が記載されていますので問題ありません。ちなみに処理手数料は1,000円です。仏壇の寸法・大きさは明記されていないのでほとんどの仏壇は1,000円で収集してもらえると思います。申し込みの流れ・手順は次のようになります。
【手順1】申込をする
3通りの申し込み方法があります。
①電話受付(受付時間 月曜日から土曜日の午前9時から午後5時まで)
固定電話(通話料無料) 0120-79-0053
携帯電話(有料) 0570-07-0053
②インターネット受付
https://s-kantan.com/kankyo-osaka-u/
③ファクシミリ、はがき受付(聴覚・音声機能・言語機能障がいなどのある方)
https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000515879.html#3
【手順2】粗大ごみ処理手数料券を購入する
申込をする際に料金を教えてくれますので、その金額分の手数料券を購入します。
繰り返しになりますが、品目ごとの処理手数料一覧表には、仏壇は1,000円と明記されています。(2022年4月現在)
https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000384507.html#3
「粗大ごみ処理手数料券(シール)」を、各種取扱店(「粗大ごみ処理手数料券取扱店」の表示のある大阪市内のコンビニエンスストア、スーパーマーケット、郵便局等)で、品目1点ごとに購入します。
手数料券の種類は、200円、400円、700円、1,000円の4種類です。仏壇は1,000円。(2022年4月現在)仏壇が1台なら1,000円の手数料券を1枚買えばよいということになります。
【手順3】粗大ごみを出す
「粗大ごみ処理手数料券」を貼って収集日の午前8時30分までに家の前や入り口などの収集場所まで出します。
手数料券(シール)に受付番号又は氏名を記入し、品目1点ごとによく見えるところに貼り付けて出します。収集が終わるまで手数料券の「購入者控(領収書)」を保管しておきます。
【仏壇を部屋から持ち出せない人】
家の前まで仏壇を出せないという人向けに「ごみの持ち出しサービス(ふれあい収集)」という便利なサービスが大阪市にはあります。
ごみの収集の際、一人暮らしのおとしより(65歳以上の方)や、おとしよりだけの世帯、障がいのある方が居住されているご家庭で、「ごみを家の前など一定の場所まで持ち出せない」「ごみをマンションの置き場まで持っておりられない」など、ごみの持ち出しが困難な方々を対象として、環境局の職員が無料でご家庭までごみの収集に来てくれるサービス(ふれあい収集)があります。さすが大阪市です!
詳しくは、お住まいの地域を担当する環境事業センターへ問い合わせてください。
https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000009981.html
また、一人暮らしのおとしよりなどの条件に当てはまらない人は、以下の様なところへ相談して仏壇搬出を依頼することもできます。(この場合作業は有料)
①シルバー人材センター(公益社団法人)
http://www.osakasc.or.jp/
②便利屋さん(民間業者)
③仏壇処分屋さん(民間業者)
作業料金の目安はおよそ一人1時間2,000~3,000円程度です。別途交通費がかかることもあります。
【仏壇の中身はどうすればいいか?】
粗大ゴミとして出せるのは手数料券(シール)1枚で仏壇本体だけです。したがって仏壇内のものはあらかじめ取り出しておく必要があります。一般的な仏具(おりん、木魚、花立、線香ろうそく立てなど)やご本尊仏像・掛け軸、位牌、遺影写真などはすべて取り出しておきましょう。
これら取り出したものの仕舞い処分の仕方については以下で解説します。
仏壇を粗大ゴミに出す前にやっておきたいこと
ここまで仏壇を粗大ゴミに出す方法を先に解説しました。以下では粗大ゴミに出す前にやっておきたい最低限の供養の仕方について説明します。それは、
仏壇内の供養対象物(ご本尊・位牌など)の魂抜き供養をすることです。詳しく見ていきましょう。
仏壇内の供養対象物(ご本尊・位牌など)のご供養をする
供養の対象物とは何か?
一般的に初めてお仏壇を家に入れたとき、お坊さんに「魂入れ」「お性根入れ」などをしてもらっています。(こうしたことを覚えている人はほとんどいないかまたは立ち会っていません)したがって、仏壇処分をする前にはその逆の「魂抜き」「お性根抜き」などの供養を行います。
このような仏壇処分前の仏教儀式は、宗派によってその考え方や呼び名が変わりますが一般的には、
「閉眼(へいがん)供養」
「遷仏(せんぶつ)供養」
などと呼ばれることが多いです。呼び方が違ったり魂についての考え方が違ったりすることもありますが、多くの宗派では仏壇処分前の供養儀式する場合がほとんどです
ただ、こうした供養は仏壇本体(入れ物)に対してではなく、仏壇内にまつられている
②ご本尊掛け軸
③位牌
④遺影写真
⑤過去帳
などの供養対象物に対して行うのが基本的な考え方です。
仏壇本体(入れ物)そのものに対して供養すると思っている人も多いですが、実際にはその中にあるこうした対象物に対して魂抜き・お性根抜きなどの供養は行われます。仏壇内の対象物に対して供養すれば仏壇本体はただの入れ物ですので、家具などと同様ご自身で処分することができます。
供養対象物とはそれぞれ具体的に以下の様なものになります。ひとつづつ見ていきましょう。できればご自身の仏壇の中を一度実際に確認してみてください。
①ご本尊仏像
いわゆる仏様です。仏壇内の正面奥にまつられているメインのご本尊様です。木製・金属製・陶器製などがあります。通常は、この仏像が3体1セットになっている場合や、次で説明するご本尊掛け軸と組み合わせて3点で1セットになっている場合が多いです。仏像がなく掛け軸だけで3体セットになっている場合も多いです。
【ご本尊仏像の例①】
【ご本尊仏像の例②(掛け軸とセットの場合)】
②ご本尊掛け軸
仏壇内の正面奥にまつられている、仏様の姿が描かれていたり経典の文字が描かれていたりする掛け軸状のご本尊様です。宗派により書かれている内容が変わります。上記の仏像の代わり(仏像の簡易版)となります。掛け軸だけで3体1セットの場合や、仏像1体+掛け軸2体で1セットの場合、掛け軸1体のみの場合もあります。
【ご本尊掛け軸の例】
③位牌
ご本尊様が仏教徒の共通の信仰対象であるのに対して、位牌は亡くなった方の生前名や戒名・法名などが刻まれた板状のもので、個別に手を合わせて拝む魂が籠っているとされる対象物になります。木の板でできたものや紙に書かれたもの、掛け軸状になっているものなどがあります。通常、仏壇内にまつられています。
木製の位牌には、黒塗りの本位牌や白木の仮位牌、中に数枚の板が納められている観音扉がついた箱状の繰り出し位牌などがあります。
【いろいろな種類の位牌の例】
④遺影写真
亡くなられた方の顔写真を額に入れて仏壇の上の壁や仏壇内、仏壇下にまつられています。本来はお葬式などでの演出で使用されたことがその始まりと言われています。ただ、現在では位牌などと同じように故人の魂が籠ったものとして供養の対象として大切にされています。
【遺影写真の例】
⑤過去帳
ご先祖様の名前や亡くなった日(命日)などが記録された小さなノート上のものです。宗派によっては位牌を作らず、この過去帳を位牌代わりとしていることもあります。仏壇内の引き出しに入っていることが多いです。
【いろいろな過去帳の例】
以上、こうしたものが仏壇処分前に行う供養の本来の対象物になります。では実際に供養はどこへ依頼すればいいのかを見ていきましょう。
供養はどこに頼めばよいか?
仏壇処分前の供養依頼先は大きく2通りです。
②供養じまい専門業者
それぞれ説明します。
①寺院・お坊さんに依頼する
仏壇処分前の供養依頼先の1つ目です。先祖代々お付き合いのある菩提寺(檀家になっている寺院)がある場合はその寺院のお坊さんに依頼します。依頼後、お坊さんが直接自宅へ訪問、仏壇前にて読経供養してもらえます。
もしお付き合いのある寺院がない場合は、近所の寺院に直接問い合わせてみるか、僧侶紹介サイトなどで探して供養を依頼します。直接寺院に問合せする場合、一見さんお断りのパターンも多いですが、僧侶紹介サイトでは1回ポッキリの供養でも対応可能です。自分の家の宗派が不明な場合は、「仏壇処分前の供養」と言えば対応してもらえます。
【お坊さん訪問による供養例】
お坊さんに直接来てもらうメリットは、目の前で供養をしてもらえて安心できることです。一方デメリットはお布施をいくら渡したら良いか悩むことです。お坊さんに渡す「お布施」の金額ですが宗派や寺院の格式によりかなり幅があります。一概にいくらと言えませんが一般に魂抜き供養の相場は1~5万円程度です。お布施以外に御車料(交通費)が必要な場合もあります。
法外なお布施を要求されることもあるとよく聞きますが、僧侶紹介サイトでは35,000円程度が相場(近場で御車料が含まれる場合)と大体決まっているので安心です。
大阪のお坊さん紹介サイト⇒https://reset-soul.com/useful/obousan/
【お布施を渡している例】
②供養じまい専門業者に依頼する
仏壇処分前の供養依頼先の2つ目は供養じまい専門業者です。魂・お性根抜きの本来の対象物である「ご本尊仏像・ご本尊掛け軸・位牌・遺影写真・過去帳」などを供養じまい専門業者に宅配便などで送付すれば供養をしてもらえます。供養の様子は動画で視聴できたりまた、必要であれば供養証明書の発行などもしてもらえたりします。
送付魂抜き供養の費用(1体ずつ個別に供養する場合)は、
ご供養対象物1体当たり5,000円程度
が相場です。例えば、
ご本尊仏像×1体
位牌×1柱
の場合、合計2点ですので、供養料金の合計は10,000円となります。
なお、1の寺院・お坊さんに依頼する場合であっても、2の供養じまい専門業者に依頼する場合であっても、対象物の供養をすれば仏壇本体は「ただの入れ物」になりますので、法的には家具などと同じように廃棄処分しても問題ありません。廃棄処分の仕方は後ほど具体的に説明します。
供養じまい専門業者はコチラ⇒https://reset-soul.com/ihai/
供養後のご本尊様や位牌はどうすればいい?
供養が終わった対象物(ご本尊仏像・ご本尊掛け軸・位牌・遺影写真・過去帳)はお焚き上げ焼却を行うことが一般的です。本来魂の込められたものですのでゴミで捨てるには忍びないからです。あなたがご自身で自宅庭などで焼却できれば問題ありませんが、それが無理な場合はどのように仕舞いすればよいのでしょうか?これは供養の依頼先によって変わります。
①供養を寺院・お坊さんに依頼した場合
供養を寺院・お坊さんに依頼した場合は、ご本尊仏像・ご本尊掛け軸・位牌・遺影写真・過去帳などは寺院・お坊さんに引き取ってもらうことができる可能性があります。寺院の事情にもよりますが、定期的にお焚き上げなどを実施している寺院などでは引き取ってもらえます。ただ、すべての寺院が対応しているわけではないのであらかじめ確認が必要です。
②供養を専門業者に依頼した場合
また、供養を専門業者に依頼した場合は、供養後のお焚き上げ焼却までを含んだサービスを行っているため、一旦依頼すればあなたは特に何も行う必要はありません。
供養じまい専門業者はコチラ⇒https://reset-soul.com/ihai/
【供養対象物のお焚き上げ焼却例】
ここまで終われば後は仏壇本体の処分をします。最初に説明した大阪市に粗大ゴミとして回収してもらう方法以外にも、以下の様なやり方があります。それぞれあなたが置かれている状況で最適なものを選ぶとよいでしょう。
粗大ゴミに出したくない場合の仏壇処分依頼先
仏壇を粗大ゴミとして出したくない人も多いです。近隣に見られたくない、自分でするのが面倒などの理由です。そうした場合、仏壇本体の処分方法は大きく以下の2通りあります。
2、仏壇整理(仏壇処分)業者に依頼する
それぞれ見ていきましょう。
1、遺品整理時や不動産売却時に同時依頼する
魂抜き・お性根抜きなどの供養が済んでいれば、遺品整理をしたり不動産売却をしたりする際に一緒に処理してもらうことができます。遺品整理業者や不動産会社に依頼します。この際、自治体と同じく「魂抜き・お性根抜きなどの供養は済ませておいてください」と言われることが多いです。費用は他の家具などと同時依頼なのでほとんどかかりません。
2、仏壇整理(仏壇処分)業者に依頼する
上記1が利用できない場合は、仏壇整理処分業者に出張引き取りから供養処分まで一式依頼できます。仏壇本体ごと直接出張引き取りしています。業者により回収エリアの確認が必要です。また、小仏壇(高さ60cm程度以内)なら送付供養も可能です。
大阪の仏壇処分業者はコチラ⇒https://reset-soul.com/lp1/
まとめ
以上、「仏教作法を最低限守ったうえで、自分で仏壇処分をする=大阪市に粗大ゴミに出す方法」について解説しました。このやり方は簡易で経済的ということです。メリットを3つにまとめると、
②供養対象物を送付するだけで簡単に最低限の供養ができる
③供養の状況が動画で確認出来て安心
になります。宗教に対する関心が薄れつつある現代においても最低限の作法は守りつつ仏壇の整理処分~供養じまいをしたい人にはお勧めの方法です。
供養じまい専門業者はコチラ⇒https://reset-soul.com/ihai/
大阪の仏壇処分業者はコチラ⇒https://reset-soul.com/lp1/
大阪のお坊さん紹介サイト⇒https://reset-soul.com/useful/obousan/