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魂抜き・お性根抜きのお布施金額の相場:お坊さんにいくら渡せばよいか?

私は仕事の関係上、

「お坊さんに魂抜き法要(たましいぬきほうよう)でお経をあげていただくのですが、お布施(おふせ)はどれくらいの金額を渡せばいいですか?」

という相談をたびたび受けます。

魂抜き法要とは、仏壇やお墓を処分したり改葬したりする、いわゆる「供養じまい」の際に、「仏壇やお墓に宿っている魂をお坊さんに抜いてもらう仏教の儀式」のことを指します。魂抜きは、お性根抜き(おしょうねぬき)や閉眼供養(へいがんくよう)ともいいます。

同じ仏事でも葬儀やお通夜などは、あなたを含め多くの人が参列する機会があります。そのため、お渡しする香典金額の世間相場は比較的よく知られています。

一方、魂抜き・お性根抜き法要は、多くの人にとって「一生の内に一度あるかないか」という行事です。そのため、魂抜き・お性根抜き供養に来てもらったお坊さんに渡すお布施金額相場についてよくわからないのが現実です。

【お坊さんにお布施を渡している例↓】

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お布施には、料金表や定価がないからです。親が亡くなった場合などは、「誰に聞いたらいいのかわからない」という状況も多くあります。

ただお布施は、その本来の意味を理解し、金額を事前にお坊さんから聞き出す方法や、おおよその世間相場さえ知っていれば、悩むことが少なくなります。今回は、「魂抜き・お性根抜きのお布施金額の相場」について解説します。

1、お布施の本来の意味とは?

魂抜き・お性根抜きのお布施金額相場を見る前に、お布施の持つ本来の意味を知っておくと便利です。お坊さんに金額を聞いたり、実際にお渡ししたりする際に参考になるからです。

お布施は一般に、「法事・法要の際に、お坊さんに渡す謝礼のこと」と捉えられています。魂抜き・お性根抜きの場合は、通常「魂・お性根を抜くためにお経を上げもらう読経料」という意味で考えている人がほとんどです。

ただし、お布施の本来の意味は、僧侶に対する労働への対価ではありません。お布施はビジネス取引きの報酬ではないのです。

お布施は、実質的には「お寺への寄付」という位置づけです。また、仏教という宗教的には、信者が物欲を差し出す「修行」という考え方です。こうした本来の意味を知った上で、お布施とは、お坊さんに教えを求めお経を上げてもらうことに対する「感謝の気持ちを伝えるお礼」と考えれば、気持ちよくお渡しできるでしょう。

私自身はお布施を、「いつもお世話になっている方へのお礼の品」のような感覚でとらえています。このように考えるととてもイメージしやすいからです。

【お布施は感謝を伝えるお礼↓】

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お布施の語源は、その昔、「粗末な衣服をまとっていたお坊さんに対し、布(衣類)を施したこと」にあります。そこから「布を施こす」、つまり「布施」と呼ばれるようになったということです。したがって、お布施は、本来金銭でなくてもよいといえます。

ただ、現代においては衣服や食物などを差し上げるわけにもいきません。お坊さんにも生活がありますし、寺院の維持運営にもけっこうな費用がかかります。そのため、感謝の気持ちとして相応の金銭をお布施としてお渡しする習慣ができあがっています。

【もともとお布施は金銭ではなかった】

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2、お布施の種類について

一般に法要などでお布施といっしょに渡す金品は、以下の三点の組み合わせになります。

1、お布施(おふせ:読経そのものに対する謝礼)
2、お車料(おくるまりょう:出向いていただく場合の交通費)
3、お膳料(おぜんりょう:法要後の宴席に相当するお食事代)

【お布施、お車料、お膳料の例①↓】

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【お布施、お車料、お膳料の例②↓】

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お布施のみをお渡しする場合もあったり、「お布施+お車料+お膳料」のすべてをお渡ししたりする場合もあります。

通常、魂・お性根抜き供養をしていただく場合は、「お布施のみ」か、「お布施+お車料」のどちらかであることがほとんどです。魂抜き法要の場合、法要後の宴席はしない場合が多いので、お膳料は必要ありません。

3、魂抜き・お性根抜きのお布施金額相場

3-1、よくあるお布施の困りごと

魂抜き・お性根抜きのお布施金額についての相談には、次のようなものがあります。

・初めてなので金額相場がまったくわからない
・お坊さんに聞いたら「お気持ちでけっこうです」といわれた
・金額が少ないと、お坊さんとの関係がギクシャクしそうだ
・親が亡くなったので、過去のお布施金額がわからない
・お坊さんに高額なお布施料を請求されて困っている

などです。

【魂抜き・お性根抜きご供養の例↓】

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3-2、お坊さんへの金額の聞き方

実は、お布施の金額を決めるのに一番よい方法は、事前にお坊さんへ直接聞くことです。ただ、このとき「お布施代はいくらですか?」と聞いてしまうと、多くの場合「お気持ちでけっこうです」と返ってきます。

そのため「他のみなさんは、お布施をどれくらいされていますか?」と聞くことがおすすめです。このような聞き方をすれば、お坊さんも答えやすいですし、後でトラブルになることも少ないでしょう。

一番避けたいのは、金額についてお坊さんとの意思の疎通がないまま、魂抜きの法要を進めてしまうことです。場合によっては、あとで高額な料金を提示され困惑することもあります。それで関係が悪化したり、もめたりするくらいなら、最初にきちんと聞いて確認した上で、安心して進める方が良いです。

3-3、魂・お性根抜きのお布施の世間相場

なかなか「お坊さんに直接聞けない」という方のために、仏壇の整理処分や墓じまいで魂抜き・お性根抜き法要を行っていただいた場合の、お布施の相場をお伝えします。

よく檀家の人から「魂抜きの供養をお願いしたら、寺院から、お布施代ウン十万円(50~100万円)請求された!」と相談してこられる方も多いですが、こんな金額は論外です。一般には、

魂抜き・お性根抜きのお布施の相場は、1~5万円くらい

です。そのため、この範囲でできる限りのお気持ちを示せばよいということになります。それでも「実際はいくらしたらいいか決められない」という方は中間をとって、

お布施3万円プラスお車料(5千円)=合計3万5千円

というところが無難ではないでしょうか。

もちろん、これは相場であって絶対的に決まっているわけではありません。宗派や寺院の格式によっても変わります。原則、お布施金額は自由に決めてもよいものです。

また、すぐ近所からお坊さんにおいでいただく場合は、お車料も不要でしょう。経済的余裕がないのであれば、総額1~2万円でも問題ありません。ただし、やはり事前にお坊さんに確認しておけば安心です。

4、まとめ

以上、「魂抜き・お性根抜きのお布施金額の相場」について解説しました。まず、お布施は、「読経に対するお礼の気持ち」であり「労働対価やビジネス対価ではない」ことを理解しておいてください。そして、その金額はご自身の経済状況も踏まえ、お坊さんと事前に相談した上で、決めればよいでしょう。

お坊さんに言われるままに、数十万円のお布施を差し出すお年寄りの方もいまだにいるようですが、もうそのような時代は終わりつつあります。世間体を気にせず常識的な判断をすることで、後悔につながることもないでしょう。

なお、「お坊さん手配・紹介サイト」や「ご供養じまい専門業者」では、お布施金額があらかじめ明示されています。そのため、お布施金額について悩む必要はありません。また、わずらわしい檀家関係を強制されることもありません。

魂抜き・お性根抜きの法要を行う際には、「お坊さん手配・紹介サイト」や「ご供養じまい専門業者」を利用することも選択肢の一つです。

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関連記事仏壇処分の方法と進め方

東京の仏壇整理業者サイト▶東京・関東エリアで仏壇処分

大阪の仏壇整理業者サイト大阪・関西エリアで仏壇処分

お坊さん手配サイト魂抜き供養の僧侶紹介(大阪・東京

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