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仏壇・仏具のリサイクルや買い取りをしてもらう3つの方法

社会の超高齢化や住宅事情などにより、先祖代々の仏壇の面倒を、見られなくなったり継承できなくなったりする人が、増えています。

一般に、仏壇は購入時には非常に高価なものであるため、このように不要になった際、リサイクルをしたり、買い取ったりしてもらえないか?と、多くの人が考えます。

しかし、総合リサイクルショップや仏壇専門店などを覗いて見ても、中古仏壇は置いていないようです。この理由は、おそらく「売れない」からです。つまり、「買う人がほとんどいない」ということです。

他人の先祖の魂が入っていた仏壇を買う人は、普通の日本人の感覚ならほとんどいないと思います。たとえ数百万円もした高級仏壇が10万円で売っていたとしても、です。

ただ、仏壇リサイクルや再販売が絶対にできないわけではありません。今回は、中古仏壇を売ったり、リサイクルしたりする3つの方法をお伝えします。

仏壇リサイクルの3つの方法

方法1:オークションサイトに出品する

前述のように、中古仏壇は、リサイクルショップや仏壇店での取扱いは一般にはほとんどありません。買う人がいないか、いたとしても商売として成立するほどの需要がないからです。

たとえば、あなたが仏壇を買うとしても、かつて他人の先祖の魂が宿っていたものは、やはり気落ちがよいものではないでしょう。すごくお買い得だとしても、購入の決心はしにくいと思います。

ただ、中古仏壇をほしいと思っている人がまったくゼロとはいえません。その証拠に、ネットオークションサイトを検索してみれば、中古仏壇や中古仏具がけっこう出品されています。

ネットオークションサイトで有名なのは、「ヤフオク」と呼ばれるヤフーオークションです。ヤフオクで「仏壇 中古」と検索すると、想像以上の数の仏壇関係が出てきます。

【ヤフーオークション】

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ところが、オークションサイト仏壇の多くは、新品かまたは、中古といっても未使用品と書かれているものが多いようです。一方、仏具はいわゆる中古品が多く出品されています。おそらく、ネット上では一定の需要があると考えられます。

さらに、海外のオークションサイトである「eBay(イー・ベイ)」やeBay公認サイトでも、中古仏壇や中古仏具が出品されています。仏壇は、「JAPANESE BUDDHIST ALTAR(日本の仏教徒の祭壇)」と表現されています。

【海外オークションサイト】

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ただ、このような海外サイトに出品されているものは、ほとんどが「コレクション」と言う範疇です。つまり、本来の仏壇としての用途ではなく、美術品や工芸品として、中古仏壇や中古仏具が出品されているのです。

たとえば、日本人がアクセサリーとして、「十字架をデザインしたネックレス」を身につけるような感覚です。これは、キリスト教徒の本来の十字架の用途としてではなく、ファッションとして十字架を買う人がいるからです。

もし、あなたがどうしても仏壇をリサイクル販売したい場合は、これらオークションサイト(特に海外向け)を利用されるのも一つの方法です。

方法2:仏壇店などにリサイクルを依頼する

高価な仏壇になればなるほど、高級な木材が使用されています。紫檀(したん)や黒檀(こくたん)と言われる高価な木材です。それに漆塗りなどが施されています。

また、高級仏壇には、多くの金箔が使用されています。地域によっても差がありますが、キンキラキンに飾った仏壇が多く見られる地方もあります。

このような高級仏壇に使われている、金箔や木材を再利用している仏壇メーカーや仏壇店、あるいは資源としての金のリサイクル会社もあるようです。したがって、近くの仏壇店に、リサイクルや買い取りを相談してみるのも一つの方法です。

ただし、金箔を剥がしたり、木材を解体して利用したりする費用対効果が、仏壇を廃棄する費用より高くつく場合は、買い取ってもらえません。よほどの高級仏壇でない限りは、買い取り価格がつくことは少ないでしょう。

また、買い取りを依頼する場合は、あらかじめ仏壇の魂・お性根抜きをしておきましょう。魂・お性根抜きは、お坊さんにお願いして読経を行なってもらいます。最低限のマナーとして、これらのことは済ませておきたいものです。

方法3:研究機関に引き取ってもらう

以前、ある大学の研究機関から、「仏壇を譲ってほしい」という依頼がありました。理由は、黒檀や紫檀などの木材の研究をしたいということでした。

黒檀や紫檀などの木材は、高価で貴重なものなので、なかなか入手しづらいということです。どのような研究か?までは聞きませんでしたが、おそらく木材の特性や強度などについて、研究をされているのだと思います。

私は、仕事の関係でたくさんの仏壇をお預かりしています。真義の関係で仏壇のご提供はできませんでしたが、このような材料研究としての仏壇のリサイクルは、一つの方法です。

材料という意味では、貴重なものなので、こういったリサイクルの方向もあります。

仏壇リサイクルをする前のマナー

お坊さんに、仏壇から魂を抜いてもらう

仏壇をリサイクルしたり、買い取ってもらったりする場合、最低限のマナーを知っておきましょう。それは、仏壇の魂・お性根抜きをしておくことです。

なぜ魂抜き(たましいぬき)をするのか?

仏壇は初めに買った時にほとんどの宗派で、お坊さんによって魂入れ(たましいいれ)や、お性根入れ(おしょうねいれ)という仏教の儀式を行っています。この儀式を開眼供養(かいげんくよう)といいます。

【魂・お性根抜き供養の様子】

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仏様やご先祖様の魂(霊)が、この魂入れにより仏壇や位牌に宿ることにより、日々のご供養や感謝の対象になるのです。したがって、仏壇をリサイクルしたり、買い取ってもらったりするにあたっては、まずは「魂を抜く」という儀式を行う必要があります。

魂抜きは、お性根抜き(おしょうねぬき)とか閉眼供養(へいがんくよう)ともいいます。魂を抜くことにより、お仏壇・お仏像・お位牌・ご遺影などを、単なるモノにする儀式です。魂・お性根抜きの法要はお坊さんに依頼します。

注)浄土真宗にはこの魂入れ・魂抜きという概念がありませんが、代わりに入仏供養や遷座供養という読経を行っています。

お坊さんに魂抜きの法要を依頼する

法要とは、各種仏式行事(葬儀・四十九日や、お盆・〇〇回忌など)でお坊さんに読経などを行なってもらう儀式のことです。法要の一種である魂・お性根抜きも、お坊さんに依頼します。

あなたが檀家(だんか)さんである場合は、直接お坊さんに魂・お性根抜き(閉眼供養)をお願いしてください。

檀家とは、ひらたく言えばその寺院の登録会員やサポーターのようなものです。檀家さん以外には、一般に、お坊さんは法要をしません。「一見さんお断り」という寺院も多いのです。

檀家離れが進んでいる最近では、寺院やお坊さんとお付き合いのない方も多いので、「仏壇の供養整理処分業者」に依頼するか、「お坊さん手配・紹介サイト」などでお坊さんを探し、魂・お性根抜き法要を依頼してください。

魂・お性根抜きが終われば、仏壇もタダのものになります。リサイクルをしたり、買い取ってもらったりする際にも、その相手方に対し、最低限の礼儀を正したことになります。お互いに気持ち良い取引をしたいものです。

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