吹田市内で仏壇処分をする３つの方法と、供養の仕方、費用の相場

吹田市は人口が大阪府第7位の約37万人で、世帯数が約17万世帯の大阪のベッドタウンです。吹田市のように人口も団地数も多い都市では、仏壇整理・処分をする人がだんだんと増えてきています。

【仏壇整理前の供養の例↓】

経済成長期に建てられたニュータウンなどでの高齢化が進み、両親が亡くなったり老人ホームに入居したり、などで親族が仏壇を引き継いで面倒を見られなくなる、といったことが主な事情です。

こうした面倒を見ることのできなくなった仏壇や位牌などの整理をすることをまとめて「供養じまい」と呼びます。ただ、多くの人は、どうやって供養じまいをすればいいのか、はじめてのことでよくわかりません。なぜなら、ほとんどの人は初めての経験だからです。ただ、あまりむずかしく考える必要はありません。

実際に仏壇や位牌を処分する方法は、一般的に次のような流れになります。

です。

具体的に、吹田市内で仏壇整理や仏壇処分をするには、次の３つの方法があります。

１、供養はお坊さんに依頼、仏壇の廃棄処分は市の粗大ごみを利用
２、供養は専門業者に依頼、仏壇の廃棄処分は市の粗大ごみを利用
３、供養も廃棄処分もすべて仏壇整理処分の専門業者に一式を依頼

表にまとめると以下のようになります。

	供養の依頼先は？	処分の依頼先は？
方法１	お坊さん・寺院	吹田市
方法２	ご供養専門業者	吹田市
方法３	仏壇処分業者	仏壇処分業者

以下では、「吹田市内で仏壇処分をする３つの方法と、供養の仕方、費用・料金の相場」について具体的に解説します。

仏壇整理・処分をする一般的な流れ

手順1：魂・お性根抜きなどの供養をする

通常、仏壇処分をする前には、「魂・お性根抜き」などの供養を行ないます。

仏教の多くの宗派では、最初に仏壇に対し「魂入れ（たましいいれ）やお性根入れ（おしょうねいれ）」等の供養儀式を行なっているからです。

魂・お性根を入れる対象物は原則として、

などになります。

【仏像・位牌・遺影・過去帳の例↓】

【ご本尊仏像と脇侍掛け軸の例↓】

【いろいろな位牌の種類↓】

こうして初めに魂・お性根を入れるので、仏壇や位牌の整理処分をする前には、魂を抜くという供養儀式を行うのです。

これらの仏事は一般に、「魂抜き・お性根抜き」や「閉眼供養（へいがんくよう）」と呼ばれることが多いです。

なお、浄土真宗では魂という概念はありませんが、仏壇処分の前には「遷座（せんざ）供養」などと呼ばれる同様の儀式を行います。

このように、どんな宗派であれ呼び方は変わりますが、仏壇の整理・処分前には何らかの供養をするということが一般的です。

手順２：仏壇本体や位牌などを廃棄処分する

仏壇本体の処分方法

こうして、仏壇内の「仏像・掛け軸・位牌・遺影写真・過去帳」などから魂・お性根を抜くことで、仏壇本体は「タダの入れ物」「単なる木の箱」になります。

したがって、あなたに心理的な抵抗がないならば、法律上は一般の家具（タンスなど）と同じように粗大ゴミとして廃棄処分することができます。

この場合、吹田市の粗大ゴミ回収制度を利用すれば経済的です。ただ、粗大ごみとして出す場合、仏壇の中身についてはあらかじめ取り出して、きちんと分別処理する必要があります。

「仏像・掛け軸・位牌・遺影写真・過去帳」はもちろんですが、各種仏具や金属製のお飾りなども取り外します。

また、仏壇を粗大ゴミに出すことに抵抗がある場合や、自分で廃棄作業をしたくないという人は、仏壇整理処分の専門業者や、清掃・片付け・解体業者などに依頼して廃棄処分します。

清掃・片付け・解体業者などの場合は、「魂抜きの供養は終わりました」と言って、供養証明書などを提示すれば引き取ってくれる場合が多いです。（断られる場合もあります）

仏壇の中身の処分方法

仏壇本体を廃棄する際、仏壇内にある仏具・飾り物や、仏像・掛け軸・位牌・遺影写真・過去帳などはどうすればいいのでしょうか？

魂やお性根を抜いたからといって、先祖代々の名前が刻まれた位牌や遺影写真・あるいはご本尊である仏様などを、ゴミで捨てることは心情的になかなかできません。

そこで、仏像・掛け軸・位牌・遺影写真・過去帳などは、宗教的な観点から「お焚き上げ（焼却）」をするのがおすすめです。

【お焚き上げの例↓】

魂・お性根を抜いた後、自宅の庭などで焼却できる条件・環境にある人は、自分で焼却しても結構です。また、近くの寺院のお焚き上げ日を利用するという方法もあります。

さらに、供養の専門業者に依頼して宅配便などで送付すれば、魂・お性根抜き供養からお焚き上げまで一式を行ってもらえます。

大阪で送付対応の供養専門業者はコチラ⇒https://reset-soul.com/ihai/

なお、一般的な仏具で燃えるものについては、ゴミとして処分しても差し支えありません。おリンや飾り物など金属製でリサイクル可能な仏具は資源ゴミとして出すのが原則です。吹田市のゴミの出し方ルールに従って処分してください。

【一般的な仏具の例↓】

では実際に、吹田市内で仏壇処分をする「具体的な３つの方法とかかる費用」について以下で説明します。「供養の方法×廃棄処分の方法」の組み合わせにより主に以下の３つの方法があります。

方法１：供養はお坊さんに依頼、仏壇の廃棄処分は市の粗大ごみを利用

１－１：お坊さんに供養を依頼する

１つ目の方法は、まずお坊さんに依頼して供養をしてもらいます。直接仏壇の前で魂・お性根抜きの読経、供養をしていただきます。あなたが檀家さんであるならばその檀那寺（だんなでら）のお坊さんに依頼するのが一般的です。

檀那寺（だんなでら）とは、檀家としてお布施や寄付などで運営を支えているお寺のことです。また、檀家でない場合や、檀家を離れたい場合などは、インターネットの僧侶手配サイトなどで探して、１回だけの供養依頼をすることも可能です。

眼の前でお坊さんに供養してもらう方法は、心情的に一番安心できます。ただ、供養準備やお坊さんへの対応がわずらわしいと考える人もいます。さらに、お布施の金額も悩みの種です。

【お坊さんへお布施を渡している例↓】

一般に、こうした魂・お性根抜きの閉眼供養でのお布施金額は、１～５万円程度が相場です。実際は、宗派や寺院によってまちまちです。

さらに、別途お車料・お膳料などが必要な場合もあり、決まった金額というものがありません。ただ、ネットの僧侶手配サービスなどでは、全て込みでポッキリ3.5～4.5万円程度が相場です。

大阪で魂抜きの僧侶手配（浄土宗）はコチラ⇒https://reset-soul.com/useful/obousan/

通常、お坊さんは供養のみで、仏壇の処分はやってくれません。したがって、この方法1では、供養後の仏壇本体の廃棄処分は、次の方法により自分で進めていきます。

１－２：仏壇本体を自分で廃棄する

供養が済んだ後の仏壇本体を、吹田市の粗大ごみ（大型複雑ゴミまたは、小型複雑ゴミ）回収制度を利用して廃棄処分する方法を説明します。

吹田市の場合、下記の「ゴミの分け方12種分別一覧表」の中の「収集できないもの」に仏壇は含まれていません。魂抜きが済んだ仏壇は、タンスなどと同じ「木の箱」扱いになると思われます。

吹田市のゴミの分け方12種分別一覧（PDF）
http://www.city.suita.osaka.jp/var/rev0/0269/4502/1166284843.pdf

仏壇の場合、大きさにより、

一番長い辺が60cm以上のもの：大型複雑ゴミ
60cm四方未満のもの：小型複雑ゴミ

というどちらかの区分になります。地域別の決められた収集日に指定場所へ出します。大型複雑ゴミ、小型複雑ゴミとも、月1回の回収です。

大型複雑ゴミになる場合は、［不用品］と貼り紙して、そのまま出します。小型複雑ゴミになる場合は、有害危険ごみのコンテナ（水色）の横に置いて出します。

吹田市のごみ収集日（町名順）
http://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-kankyo/jigyo01/trash.html
2019年2月現在、吹田市のごみ回収処理手数料はかかりません。

吹田市のゴミ処理に関する各種詳細ページへのリンクは以下です。

吹田市総合ホームページ
http://www.city.suita.osaka.jp/

吹田市ゴミの総合ページ
http://www.city.suita.osaka.jp/home/kurashinojoho/_79346.html

吹田市のごみの出し方ページ
http://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-kankyo/jigyo01/000984.html

吹田市のごみのわけ方ページ
http://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-kankyo/jigyo01/gomi-bunrui.html

なお、収集日には仏壇を指定場所に出しておく必要があるため、近隣に見られたくない場合は他の方法の検討が必要です。

【粗大ごみ置き場は近隣の目に注意↓】

以下に、仏壇を吹田市の大型・小型複雑ごみ回収に出す時のルールとマナーをまとめます。

方法１の仏壇供養処分の費用目安まとめ

方法２：供養は専門業者に依頼、仏壇の廃棄処分は市の粗大ごみを利用

２－１：供養対象物を供養専門業者に送付し、供養してもらう

２番目の方法は、お坊さんに来てもらわず、供養対象物のみを供養の専門業者に送付して代行供養してもらうやり方です。

ここでいう供養対象物とは、

・仏像・掛け軸・位牌・遺影写真・過去帳

などになります。これらは、業者の供養場にて、お坊さんによる魂・お性根抜き等の供養が行われます。

ご供養の状況は動画や写真などで確認でき、供養証明書の発行などもしてもらえます。

【供養専門業者による供養状況例】

魂・お性根抜き供養とお焚き上げ焼却処分にかかる費用は、供養対象物１点あたり5,000円～程度です。

大阪で送付対応の供養専門業者はコチラ⇒https://reset-soul.com/ihai/

送付～供養後は、仏壇本体は単なる箱になりますから、そのまま自分で廃棄処分すればオッケーです。

【位牌の宅配便送付例↓】

２－２：仏壇本体を自分で廃棄する

供養対象物の供養が済んだ後の仏壇本体を、前述の方法１と同じく、吹田市の大型・小型複雑ごみ回収制度を利用して廃棄処分します。処理手数料は不要（2019年2月現在）です。

方法２の仏壇供養処分の費用目安まとめ

方法３：供養も廃棄処分もすべて仏壇整理処分の専門業者に一式を依頼

3番目の方法は、供養も廃棄処分もすべて一式を仏壇整理処分の専門業者に依頼するやり方です。

一式を依頼するため、

のすべてをやってもらえ、一番楽な方法です。

お坊さんの訪問手配もできる業者もあり、あなたの状況に合わせて選ぶことができます。

1・2番目の方法より費用はかかりますが、あなたは特に何もする必要がなくもっとも手間がかかりません。仏壇本体だけでなく、仏具一式・仏像・掛け軸・位牌・遺影写真・過去帳などすべて回収～供養処分してもらえます。

また、お坊さんが直接来なくても、動画などで実際の供養状況を確認でき、供養証明書の発行もしてもらえます。

かかる費用は、仏壇の大きさや位牌・遺影などの数、搬出ロケーションなどにより変わりますが、全て込みで2.5～5万円程度です。

方法３の仏壇供養処分の費用目安まとめ

大阪で仏壇整理処分の専門業者はコチラ⇒https://reset-soul.com/lp1/

【仏壇整理処分業者による回収の例↓】

まとめ

以上、「吹田市内で仏壇処分をする３つの方法と、供養の仕方、費用の相場」について解説しました。

１、供養をお坊さんに直接依頼する方法が、やはり一番安心できます。

２、ただ、あまり仏事や作法にこだわりがなければ、供養対象物だけを業者に送付して供養すれば経済的です。

３、また、手間を省きたい場合は、仏壇整理処分の専門業者に一式を依頼する方法がもっとも楽な方法です。

供養の本来の意味は「ご先祖様への感謝」です。こうした気持ちさえ忘れなければ、宗教的なルールにしばられる従来のやり方に固執する必要もないのではないでしょうか？

なお、仏壇の整理・処分の前には、親族・関係者とよく相談・合意の上、のちのちトラブルが発生しないよう準備を進めてください。

吹田で仏壇整理処分の専門業者▶https://reset-soul.com/lp1/