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嫁ぎ先と実家で仏壇が2台重複してしまった場合の対応と、供養処分方法

既婚女性の方から、「仏壇が2台重複してしまって困っている」という相談を時々受けます。2台重複してしまった理由は、主に以下のような内容です。

・両親が亡くなり、実家の仏壇を引き取りたいが、すでに嫁ぎ先に仏壇がある
・義理の両親から「2台も仏壇は置けない。実家の仏壇は処分してほしい」といわれた
・男兄弟がおらず、実家の仏壇を引き取ってもらえる親類がいない

・・・というような事例です。このような場合、実家の仏壇は手放さざるを得なくなります。

仏壇がまだそのまま実家にある場合は、供養してもらうお坊さんにも来ていただきやすいです。しかし一旦引き取って、嫁ぎ先に仏壇が2台並んでしまった場合はややこしくなります。

なぜなら、嫁ぎ先と実家で宗派が違えば、お坊さんにも依頼しづらくなってしまうからです。

また、仏壇は部屋のスペースをかなりとってしまいますので、義理のご両親に対して、肩身の狭い思いをしなければなりません。

さらに、「嫁ぎ先の仏壇よりも、引き取った実家の仏壇の方が立派であった」場合も、関係がギクシャクしかねません。

【仏壇が2台並んだ部屋の例↓】

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ただ心配することはありません。このような場合でも、「義理のご両親に迷惑をかけず、実家の仏壇を魂抜きご供養して処分する方法」を知っておけば問題ありません。

今回は、「嫁ぎ先と実家で仏壇が2台重複してしまった場合の対応方法」についてお伝えします。

1:仏壇がまだ実家にある場合の仏壇処分の方法

仏壇が実家にある場合(嫁ぎ先へまだ引き取っていない場合)は、義理のご両親に気を使う必要はほとんどありません。嫁ぎ先とは無関係に、すべて実家で対応できるからです。

このような場合は、以下の「供養する」「分別する」「廃棄する」の3つのステップで解決できます。

1-1:仏壇から魂・お性根を抜いて供養する

仏壇を処分するにあたり、まずは「魂・お性根を抜く」という供養の儀式を、一般的には行います。

この儀式を魂抜き(たましいぬき)や、お性根抜き(おしょうねぬき)、または閉眼供養(へいがんくよう)といいます。寺院・お坊さんにこの儀式はお願いします。

【魂抜き・お性根抜きご供養の例↓】

お坊さん訪問供養③

魂・お性根を抜くことにより、お仏壇は「単なる入れ物・箱」になります。寺院・お坊さんとお付き合いがある場合は、魂抜き・お性根抜きを直接お願いして下さい。

お坊さんとお付き合いがなく、魂抜き・お性根抜きをどこに頼めばよいかわからない場合は、「仏壇整理の専門業者」に依頼するか、「お坊さん手配・紹介サイト」などで探して下さい。

お坊さんに実家に来ていただき、魂抜き・お性根抜きを行なってもらったあとは、次のステップに移ります。

1-2:仏壇の中身を分別する

魂抜き・お性根抜きが終了すれば、仏壇を廃棄処分する前に、仏壇の中身をチェック・分別する必要があります。一般に、仏壇の中やまわりには、次のようなものがあります。

・位牌
・遺影
・本尊(仏像、脇侍軸(掛け軸))
・一般的な仏具(おりん、花立て、線香立て、ろうそく立て、木魚など)
・経本、写経本、数珠、
・経机
・消耗品(線香やろうそくなど)

【仏像、掛軸、仏具などの例↓】

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【位牌の例】

P1040569処理済縮小版640x480

まずは仏壇の中に、重要なものや必要なものがないか確認して下さい。昔の人は、仏壇の中に預金通帳や貴金属類を入れておく人も多かったようなので、充分にチェックして下さい。

確認後、中身をすべて廃棄処分される場合は、位牌・遺影・木製の仏像・脇侍軸(掛軸)などはお焚きあげがおすすめです。お焚きあげとは、先祖への感謝の気持ちを込めて焼却処分をすることをいいます。

自宅の庭や迷惑がかからない場所で自ら焼却されてもオッケーです。また、「ご供養じまい専門業者」に依頼して位牌などを送付すれば、供養とお焚き上げ(焼却処分)をやってもらえます。

ご供養じまい専門業者サイト▶https://reset-soul.com/ihai/

【仏像のお焚き上げの例↓】

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その他の仏具などは、一般ゴミ(燃えるゴミ)として出されても問題ありません。ただし、金属製のものは資源ごみなので、きちんと分別した上で、燃えないごみや資源ごみで出して下さい。

このように、仏壇を廃棄処分する前に、中身を「チェックして分別する」ことが第2ステップです。

1-3:仏壇本体を廃棄処分する

魂抜き・お性根抜きの終わった仏壇を、自分で廃棄処分される場合は、法律上は一般廃棄物(すなわちゴミ扱い)となります。いわゆる粗大ごみですが、仏壇を粗大ごみとして引き取ってくれない自治体もあります。

なぜなら、そもそも仏壇をゴミに出すという概念が今までありませんでした。ゴミの回収に来る作業員の人達も、自分が信心する宗教もあり、気持ちの良いものではないでしょう。

またご近所の目も気になるところです。仏壇を粗大ごみに出しているところは、あまり見られたくはないはずです。

【粗大ゴミ置き場の例↓】

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【粗大ごみで出された仏壇の例↓】

処理済~IMG_5177縮小版640✕480

実際に仏壇を粗大ごみとして引き取ってもらえるかどうかは、あなたが住んでいる自治体に問い合わせてください。(市町村のゴミ担当部署です)

自治体のゴミ回収には、

・定期回収日に、指定のゴミ置き場に回収
・臨時ゴミとして、自宅まで回収
・焼却場へ自分で持ち込み

などの方法がありますので、もっともやりやすい方法を選んでください。

「自分で処分できない・したくない・近所に知られたくない・お坊さんが見つからない」という場合は、「仏壇整理の専門業者」に依頼する方法があります。魂抜き・お性根抜きから仏壇の回収処分、さらには、位牌などのお焚きあげまで一式を、誰にも知られずにやってもらえます。

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2:すでに実家から仏壇を引き取り、嫁ぎ先に2台ある場合の仏壇処分の仕方

すでに実家から仏壇を引き取ったあとは、少し面倒になります。つまり、嫁ぎ先に仏壇が2台ある状態です。多くの場合、嫁ぎ先の両親から「家に仏壇が2台あるのは都合悪いので、実家から引き取ってきた1台を処分してほしい」と言われます。

ただ、嫁ぎ先と実家の宗派が違えば、魂抜き・お性根抜きをしてもらうこと自体むずかしくなります。なぜなら、違う宗派のお坊さんが家に上げることを、嫌う年配の方も多いからです。

お坊さんさえ了承の上であれば問題ないでしょう。そうでない場合は、お坊さんに来ていただかなくても、魂抜き・お性根抜きから最終処理までしてもらえる「仏壇整理の専門業者」に依頼するやり方も選択肢のひとつです。

嫁ぎ先には、業者が仏壇を回収に来るだけで終わるので義理の両親にも迷惑をかけずに済みます。回収した仏壇は、後日魂抜き・お性根抜きをしたあと、最終処分をしてもらえます。

【業者による仏壇搬出の例↓】

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仏壇処分後は、ご供養証明書の発行をしてもらえたり、ご供養の様子を写真や動画で確認したりできるので安心です。嫁ぎ先の両親にもほとんど気を使うことなく仏壇のご供養整理ができますので、精神的にも楽です。

以上、「嫁ぎ先と実家で仏壇が2台重複してしまった場合の対応と供養処分方法」について解説しました。

もしあなたが、まだ実家に仏壇を置いてある状況であれば、できるだけ嫁ぎ先には移動せず、実家で対応することをおすすめします。

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