/
 /

高齢化と車のダウンサイジング

はじめに:

ある程度年を取ると(だいたい60歳前後あたりから)車の運転と車の乗り降りがおっくうになってきます。私もどこへ行くにも車を使って移動していたのが最近では電車に乗ることも多く、健康のためもあって駅までウォーキングをするようになってきました。

今回は、高齢化と車のダウンサイジングについて思うところを書いてみます。

1、車をダウンサイジングする現実的な理由

自分で運転するよりも電車で移動したほうが楽、と思えるお年頃になってきました。だんだんと運転そのものが面倒になってきます。私も3ナンバーから5ナンバーへできるだけ運転しやすいようにダウンサイジングして乗り換えをしてきました。ただ運転以外にも、ドアを開けて乗り降りすること自体が「ヨッコラショ」状態で、これがけっこう負担です。特に一般的な普通乗用車の場合、座席が低いのでだんだんと乗り降りがしにくくなってきました。

私の場合仕事で軽の商用バンも使っています。この軽バンは乗用車よりも座席位置が高くちょうど立った時のお尻の高さくらいにシートがあるので、上下移動が少なく乗り降りが楽ちんです。なので、買い物など普段使いの多くは乗用車ではなく、わざわざこの軽バンを使っている状態です。

このように普段乗用車をほとんど使用せずもったいないので、この乗用車をコンパクトトールワゴンタイプに乗り換えようと考えています。コンパクトトールワゴン(軽ならスーパーハイトワゴン)とは、例えば、

トヨタルーミー(普通自動車)
ダイハツトール(普通自動車)
スズキソリオ(普通自動車)
ホンダN-BOX(軽自動車)
スズキスペーシア(軽自動車)
ダイハツタント(軽自動車)

みたいな車です。背が高いのでシート位置も高く乗り降りしやすく運転視界も抜群。しかも後席スライドドアなので駐車場で隣の車を気にすることもありません。全長も短くて車庫入れも便利。私のお客様(仏壇供養処分や位牌の供養じまいをされる方)のところへ伺っても、やはりこういった車に乗っておられる方が最近は多いようです。

軽にするか普通自動車にするかは、乗車定員(4名か5名)と車のサイズの違いなので、人により判断基準が違います。私もまあどちらでもよいのですが、親の介護などを考えると余裕のある5名乗りの普通自動車のほうがいざという時にはいいかなと思っています。

一般的なサイズの乗用車からダウンサイジングする現実的な理由をまとめると以下の様な感じです。

・座席が高く乗り降りがしやすい(足腰への負担が減る)
・車高が高く運転しやすい(視界が良く安全運転しやすい)
・スライドドアで隣の車が気にならない(特に高齢の親を乗り降りさせるとき)
・全長が短い(車庫入れが楽。軽なら幅も小さくさらに楽)

2、車をダウンサイジングする別の理由

このような車をダウンサイジングする現実的な理由とは別のある理由があります。それはある一文を本で読んだからです。

その本は作家の小池一夫氏が書いた「人生の結論」という本です。この本の中で、小池氏は作品が売れ始めた頃真っ先に外国車を買って、それがカッコいいと思っていたそうです。その後、次のように続けて書いています。(原文のまま抜粋)

********************
それから様々な体験、経験を積んできましたが、「自動車大国の日本で、なぜあえて、俺は見栄っ張りという馬鹿の看板背負って外国車に乗らなくてはいけないのか」という疑問に至ったのです。」なぜなら、車に何の興味のなく詳しくもなく、ただ見栄が張りたかっただけだからです。
********************

これを読んで思わず笑ってしまいました。と同時に高級車にあこがれたり、高級車を買うために必死に働いたりすることがかなりアホらしくなったことを覚えています。だって、がんばって手に入れた高級車には「馬鹿の看板」がかかっているというのですから(笑)。

もちろん高級車自体を否定するわけでもありませんし、高級車に乗ることを目標に頑張ることは悪いことではありません。また、お金が有り余っている人には関係のない話です。

ただ、こうした「モノ」は手に入れた瞬間に満足してしまって終わり、みたいなところもあります。「モノ」をエネルギーに行動する人は、またすぐ次の目標を探さなければなりません。高級車・高級腕時計・高級住宅・ブランド品などの「モノ」を追いかけるのはエンドレスです。小池氏が言うところの馬鹿の看板がどんどん増えていきます。

小池氏はこうも言っています。

********************
自分にとって格好いいものとは、無理をして手に入れたものではなく、身の丈に合ったものなのです。
身の丈に合ったものは身近にあります。まさに灯台下暗しです。
********************

こうして私はある時点を境にして、車を見栄張りの装飾品から生活に必要な道具としてとらえるようになりました。車を買い替えるに当たって、昔の私なら「次はもっといい車を、もっと高級車を、もっと他人があこがれる車を、もっと見栄が張れる車を」と考えていました。でも今は「もっと普段の生活に密着した便利な車を」に変わりました。

車をダウンサイジングする、あるいは身の丈に合ったものにする本当の理由はこうしたココロの変化にあります。そして、見栄を張らないココロの変化は、車だけでなくいろいろな場面でのダウンサイジングをすることもでき、本当に自分にとって大切なものがわかるようになります。そして、何よりも見栄を張らない、身の丈に合った生活はとても楽ちんです(笑)。

人生の結論 (朝日新書) 小池一夫著↓
https://amzn.to/2Gs6UgH

仏壇の供養じまいの仕方はコチラ⇒https://reset-soul.com/useful/butudan-3step
位牌の供養じまいの仕方はコチラ⇒https://reset-soul.com/useful/ihaisyobunhou

位牌や仏壇の供養〜整理処分でお困りではありませんか?

お位牌やお仏壇の面倒を見ることができず、供養整理をする人が増えてきています。お付き合いのある菩提寺があったり、親しいお坊さんが近くにいたりすれば相談もできますが、そういう関係にわずらわしさを感じる人も多いようです。

このような場合、「位牌・遺影・過去帳や仏壇の魂・お性根抜きから整理処分」までを、一式行なってくれる専門業者があります。相談は無料ですので、わからないこと・不安なことを気軽に聞いてみてください。

先祖代々のお位牌やお仏壇ですから、きちんとご供養整理をしたいものです。

公式サイト位牌・遺影・仏壇などの魂・お性根抜き供養~整理処分をするなら

 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
トップへ戻る