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位牌を処分する2つの供養方法:継承できなくなったらどうすればよい?

先祖代々の仏壇を継承したり、面倒を見られなくなったりする人が、2010年頃を境に急に増えています。同様に、仏壇の中にまつってある位牌についても、引き継げない方が多くなっています。

ただ、そうした人は「実際にどうやって位牌の供養や処分をすればよいのか」ということについて、よくわからないのが現実です。ほとんどの人にとって、位牌を手放すことが人生初の経験だからです。

位牌は両親・祖父母やご先祖様の魂(霊)が宿り、代々受け継がれてきた大切なものであるため、気軽にゴミとして捨てるわけにもいきません。ただ、あまり心配する必要はありません。

やむを得ず位牌を手放さざるを得なくなった場合には、

方法1:魂を抜いてお焚きあげ処分する
方法2:永代供養に出す

という、大きく2つの方法で位牌の整理をすることができます。きちんとご先祖様の位牌の供養を済ませ、心にけじめがつけられます。

【位牌の魂抜き・お性根抜き供養中の例↓】

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今回は、「位牌を処分する2つの供養方法」について解説します。

記事中位牌リンクバナー

方法1:魂を抜いてお焚きあげ処分する

位牌を処分する1つ目の方法は、「魂抜き・お性根抜きをしたあと、お焚き上げ処分する」というものです。これは、お位牌の形を残さずに完全に廃棄処分する方法になります。これら供養や処分の手順について解説します。

なぜ魂抜き(たましいぬき)をするのか?

位牌とは、仏壇の中にまつられている、ご先祖様の名前(生前名または戒名)が書かれた黒い縦長の板状のお札です。高さが30cmを超える大きなものから、10cmより小さいものまでいろいろなサイズのものがあります。

さらに位牌には大きく分けて、一枚物の板状のものと、箱型で扉がついた「繰り出し位牌」という2種類があります。他には掛け軸状のものや紙製の位牌もあります。

※白木の位牌(白い位牌)は、本位牌を作る前の仮位牌です。葬儀から四十九日までの間まつるため、仮に作った急造の位牌になります。

【左から、白木の位牌、本位牌、繰り出し位牌】

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いずれの位牌も最初に作った時に、お坊さんによって魂入れ(たましいいれ)や、お性根入れ(おしょうねいれ)という仏教の儀式を行っています。この儀式を開眼供養(かいげんくよう)といいます。

この魂入れにより、位牌には故人やご先祖様の魂(霊)が宿るため、日々ご供養や感謝の気持ちを伝える対象物になります。そして、位牌は「家の継続への思いを形にしたもの」といいかえることもできます。

このような理由から、位牌を整理するには、まず「魂を抜く」という儀式を行う必要があります。魂抜きは、お性根抜き(おしょうねぬき)や閉眼供養(へいがんくよう)ともいいます。

そして魂抜き・お性根抜きには、ご先祖様の魂がお位牌に宿ったまま処分してしまわないように、魂を天(浄土)に返してあげるという意味があります。つまり魂抜き・お性根抜きとは、処分前に魂を抜くことにより、位牌を「単なる名前の書かれたお札」に戻す儀式です。以下に方法1の手順を説明します。

手順1:お坊さんに魂抜きの法要を依頼する

魂抜き・お性根抜きは、仏教の儀式である「法要(ほうよう)」の一種です。法要とは、各種仏式行事(葬儀・四十九日や、お盆・〇〇回忌など)で、お坊さんにお経を上げてもらう儀式のことです。したがって魂抜きは、寺院・お坊さんに依頼します。

あなたが、すでに寺院の檀家(だんか)さんの場合には、「位牌の面倒を見られなくなった」という旨をお坊さんに伝えて、魂抜き(お性根抜き、閉眼供養)をお願いしてください。

【お坊さんによる魂抜き・お性根抜き供養の例↓】

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檀家とは、その寺院の有料登録会員みたいなものです。一般的に、お坊さんは檀家さん以外に対して法要をしません。つまり「一見さんお断り」という寺院が多いです。

ただ近年では、檀家離れが進み、寺院やお坊さんとお付き合いのない人も多くなっています。そうした際には、「ご供養じまい専門業者」に依頼するか、「お坊さん紹介・手配サービス」などを活用することで、魂抜きを行うことができます。

手順2:位牌をお焚き上げする

魂抜き・お性根抜きを終えたお位牌は、タダの木製のお札になります。法的にはゴミとして扱ってもなんら問題はありません。

ただ、ご先祖様の銘が刻まれたものを、そのままゴミで捨てるのも心が痛みます。そのため、お焚き上げ(おたきあげ)などの焼却処分をするのが一般的です。

魂抜きと同じように、お焚き上げにも「ご先祖様を天(浄土)へ返す」という意味があります。お焚きあげは、魂抜きをお願いした寺院に相談するか、可能な場合は自ら焼却されてもよいかと思います。

また、「ご供養じまい専門業者」に依頼して送付すれば、魂抜き・お性根抜きからお焚き上げ(焼却処分)まで一式を行なってもらえます。

【位牌のお焚き上げ】

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以上が、「方法1:魂を抜いてお焚きあげ処分する」やり方の手順です。次に「方法2:永代供養に出す」やり方です。

方法2:永代供養に出す

2つ目の位牌の供養方法は、お焚きあげなどの廃棄処分をせず、位牌の存在や形を残したまま手放す「永代供養に出す」という方法です。

永代供養とは、寺院や霊園などに位牌を預けて、あなたの代わりにご先祖様の供養を将来に渡り行なってもらえる「継続供養のシステム」です。

そして最終的には(33年程度経過後が多い)、お焚きあげ(焼却)などの廃棄処分をしてもらうことができます。永代供養をしてもらえる年数は寺院によって異なりますが、「永代」が必ずしも「期限なく永久に」という意味ではありません。

本来、永代供養とは、お墓がない方やお墓を作らない方などが、遺骨を寺院や霊園などの合同墓に合同埋葬して、親族に代わって毎年定期的にご供養をしてもらえる遺骨の供養の形態をいいます。

【永代供養墓の例↓】

③合祀納骨墓P1030300縮小版640x480

社会の高齢化に伴い、面倒を見られなくなった位牌が多くなっており、相談を受けてもらえる寺院や霊園も出てきました。もしあなたがどこかの寺院の檀家であれば、多くの場合位牌の永代供養を行ってもらえます。

また、寺院やお坊さんとのお付き合いがない場合には、一般の方でも宗派に関係なく永代供養を受け付けている寺院や霊園もたくさんあります。ただ、先祖代々のお墓があったり、すでに遺骨を永代供養に出されていたりする場合は、お墓と同じ故人名が書かれたお位牌を永代供養に出す必要はありません。

なぜなら、すでにお墓や永代供養墓が、供養の対象(永代供養の対象)として存在しているからです。こうした場合には、位牌は最初に述べた方法1で廃棄処分してもよいでしょう。

このように、位牌の整理方法には、完全廃棄するのではなく、位牌の形を残したまま永代供養するという選択肢もあります。

「お焚き上げ処分」と「永代供養」どちらを選ぶか?

永代供養のメリットは、あなたに代わって将来に渡り寺院などに先祖供養をしてもらえることです。そのため、あなたが直接かかわらなくても、供養をしてもらっているという安心感があります。ただ、永代供養にはそれなりの費用がかかるというデメリットがあります。

永代供養の費用は、それぞれの寺院や霊園、または安置場所の格、ご供養の形態によってまちまちです。相場は、位牌一柱(一霊位)につき10~50万円くらいであることが多いです。

一方、位牌を完全に廃棄する「魂を抜いてお焚きあげ処分する」方法が、位牌一柱(一霊位)につき5千円~程度が相場です。そのため、永代供養は経済的に余裕のある人のための方法になります。

こうしたことから、「永代供養までは必要ない」また「費用的に永代供養は無理だ」という方は、1つ目の「魂・お性根を抜いて、お焚き上げ処分する」方法を選ぶのがベターだといえます。

また実際に、位牌の整理・供養・処分をする場合は、のちのちトラブルが起きないよう家族や親族と充分な話し合いをして、合意の上で進めることが大切です。

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