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位牌処分の3つの方法:継承できない場合どうすればよいか?

はじめに:位牌処分の3つの方法

2010年ころを境に、先祖代々受け継いできた仏壇の面倒を見られなくなる人が増えてきました。少子高齢化に伴い継承者がいなかったり、両親や親族が亡くなったりすることがその主な理由です。また、実家の売却や引っ越しなどをきっかけに、仏壇を手放すことも多いようです。

同時に、仏壇の中にまつってある位牌についても、引き継げない方が多くなっています。

【いろいろな位牌の例↓】
いろいろな位牌の種類1

ただ、「どのようにして、面倒の見られなくなった位牌の整理や仕舞い処分をすればよいのか?」がわからず困っている場合がほとんどです。多くの人にとって、位牌を処分することは初めての経験だからです。

位牌は両親・祖父母やご先祖様の魂(霊)が宿り、代々受け継がれてきた大切なものであるため、ゴミとして気軽にそのまま捨てるわけにもなかなかいきません。

ただあまり、心配する必要はありません。位牌を整理~処分するには、大きく次の3つの方法があります。

方法1:魂・お性根抜き供養後、お焚き上げする
方法2:永代供養に出す
方法3:メモリアルとして手元に保管する

【位牌の魂抜きご供養の例↓】
位牌の魂抜きご供養の例1

今回は、「位牌処分の3つの方法」についてそれぞれ解説します。

1、方法1:魂・お性根抜き供養後、お焚き上げする

位牌処分の方法1番目は、「魂・お性根抜き供養をしてから、お焚き上げ処分する」です。この場合、位牌としての形は残りません。位牌に刻まれている戒名や生前名が必要な場合は必ずメモや写真で残しておきましょう。では、まず「なぜ魂・お性根を抜くのか?」について解説します。

1-1、位牌とは?なぜ魂・お性根を抜くのか?

位牌とは通常、仏壇の中にまつられている、ご先祖様の名前(生前名や戒名・法名など)が書かれた黒い縦長の板状のお札です。高さが30cmを超える大きなものから、10cmより小さいものまでいろいろなサイズのものがあります。

位牌には大きく分けて、白い白木の位牌と、黒い本位牌とがあります。白木の位牌とは、葬儀から四十九日までの間まつるため、急造した仮の位牌になります。一般に、四十九日が終わると仮の白木位牌から正式な本位牌に作り替えます。

【白木の位牌(左)と本位牌(右)の例↓】
本位牌と白木位牌の例1

また、本位牌には、一枚物の単板状のものと、ボックス形状(箱型)で前面に小さな扉がついた「繰り出し位牌」という2つの種類があります。

繰り出し位牌の中には、数枚の札が納められており、それぞれの札にご先祖様の名前が書かれています。位牌の数が増えてきたときに、繰り出し位牌一つにまとめる、という概念です。

【繰り出し位牌の例↓】
繰り出し位牌の例1

なお、浄土真宗の一部など宗派によっては位牌を作らず、法名を書いた掛け軸(法名軸)や過去帳を位牌の代わりにする場合もあります。

【法名軸の例↓】
法名軸の例1

【過去帳の例↓】
過去帳の例2

ところで、位牌は最初に作った時に、お坊さんによって魂入れ(たましいいれ)や、お性根入れ(おしょうねいれ)またはそれと同様の仏教の儀式を行っています。この儀式を開眼(かいげん)供養や入仏(にゅうぶつ)供養といいます。

この魂入れ・お性根入れにより、位牌には故人やご先祖様の魂(霊)が宿ると考えられ、日々ご供養や感謝の気持ちを伝える対象物になります。そして、位牌は「家の継続への思いを形にしたもの」と言い換えることもできます。

【最初に位牌には魂を入れます↓】
位牌の3種類の例

このような理由から、位牌を処分する前には、まず「魂を抜く」という儀式を行う必要があります。魂抜きは、お性根抜きや閉眼(へいがん)供養や遷座(せんざ)供養ともいいます。

魂抜き・お性根抜きには、ご先祖様の魂が位牌に宿ったまま処分しないよう、魂を天(浄土)に返してあげるという意味があります。つまり魂抜きとは、位牌を単なる名前の書かれたお札に戻す儀式ということになります。

1-2、魂・お性根抜きの依頼方法

魂抜きは、仏教の儀式である「法要(ほうよう)」の一種です。法要とは、各種仏式行事(葬儀・四十九日や、お盆・〇〇回忌など)で、お坊さんにお経を上げてもらう儀式のことを言います。したがって、魂抜きの儀式は通常、寺院・お坊さんに依頼します。

ちなみに、法事とは、法要とその後の宴席(食事会)を含めた行事全体を指します。

あなたが、すでにお付き合いのある寺院の檀家(だんか)さんの場合には、「位牌の面倒を見られなくなった」という旨をお坊さんに伝えて、魂抜き・お性根抜き(閉眼供養)をお願いしてください。

【お坊さんによる魂抜きの例↓】
魂抜きお坊さん手配

檀家とは、お布施などの寄付によって寺院=檀那(だんな)寺を経済的に支える会員のような存在です。一般的には、そうした寺院のお坊さんは檀家さん以外に対して法要を行いません。つまり「一見さんお断り」という寺院が多いです。

【お布施で寺院への寄付↓】
お布施の渡し方1

ただ近年では、檀家離れが進むにつれ、寺院やお坊さんとお付き合いのない方も多くなっています。そうした際には、位牌を送付して魂抜き供養を依頼できる「供養じまい専門業者」に依頼したり、「お坊さん手配サービス」などを利用したりすることで、魂抜き・お性根抜きを行うことができます。
位牌の供養じまい業者はコチラ⇒https://reset-soul.com/ihai/

1-3、お焚き上げ処分の仕方

魂抜き・お性根抜きを終えた位牌は、名前が書かれた単なる木製のお札(ただの木の板)になります。あなたが心情的に気にならないのであれば、法的には燃えるゴミとして扱っても問題はありません。

ただ、両親・祖父母やご先祖様の銘が刻まれたものを、そのままゴミで捨てるのはやはり心が痛みます。そのため、お焚き上げ(おたきあげ)などの焼却処分をするのが一般的です。

【位牌焼却の例↓】
お焚き上げ焼却炉例1

魂抜きと同じように、お焚き上げにも「ご先祖様を天(浄土)へ返す」と考えると心が落ち着きます。お焚きあげは、魂抜き・お性根抜きお願いした寺院のお坊さんに相談するか、可能な場合は自ら焼却されてもよいでしょう。

なお「供養じまい専門業者」に依頼すると、魂・お性根抜きからお焚き上げ(焼却処分)まで一式を行なってもらえます。
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以上が、位牌処分方法1の「魂・お性根抜き供養後、お焚き上げする」です。次に、方法2の「永代供養に出す」について説明します。

2、方法2:永代供養に出す

位牌の面倒を見られなくなって手放す場合、お焚きあげなどの廃棄処分をせず、位牌の存在や形を残したまま手放す「永代供養」という方法があります。

永代供養とは、寺院や霊園などに位牌を預けて、あなたの代わりにご先祖様の供養を将来に渡り依頼する「継続供養代行のシステム」です。あなたの代わりに、寺院などに面倒を見てもらうのです。後継ぎがいない場合に利用するケースが多いです。

【寺院に供養を代行してもらう↓】
位牌・遺影供養処分1

ただ、永代とはいえ未来永劫ではなく、一般には33回忌が終わると、最終的にはお焚きあげ焼却などの廃棄処分をする場合が多いです。永代供養をしてもらえる年数は、寺院によって異なりますが、墓地に入れた遺骨とは違って、必ずしも「期限なく永久に」という条件ではない場合が多く、注意が必要です。

本来、永代供養とは、お墓がない方やお墓を作らない方などが、故人の遺骨を寺院や霊園などの合同墓や合祀墓(ごうしぼ)に合同埋葬して、親族に代わって毎年定期的にご供養をしてもらえる「遺骨供養の形態」をいいます。

【永代供養合祀墓の例↓】
合同墓1

社会の高齢化に伴い、面倒を見られなくなった位牌が多くなってきたことから、そうした位牌の永代供養ニーズに対応する寺院や霊園も増えてきました。そして、もしあなたがどこかの寺院の檀家さんであれば、多くの場合その檀那時で位牌の永代供養を行ってもらえます。

また、寺院やお坊さんとの付き合いがない場合でも、檀家でなくとも誰でも永代供養を受け付けている寺院や霊園もたくさんあります。

ただ、先祖代々のお墓があったり、すでに遺骨を永代供養に出されていたりする場合は、お墓と同じ故人名が書かれた位牌を、重複して永代供養に出す必要はないでしょう。

なぜなら、すでにお墓や永代供養墓が、供養の対象(永代供養の対象)として存在しているからです。こうした場合には、位牌は最初に述べた方法1で廃棄処分されてもよいでしょう。

このように、位牌の供養処分方法には完全廃棄するのではなく、位牌の形を残した永代供養という選択肢もあります。

次に、方法3の、面倒を見られなくなった位牌を「メモリアルとして手元に保管する」についてみていきましょう。

3、方法3:メモリアルとして手元に保管する

自分で供養を続けることはできないが、ご両親の名前が書かれた位牌を思い出の遺品や形見として、手元に置いておきたいという人もいます。

こうした場合は、いったん位牌から魂・お性根を抜いておきましょう。魂・お性根を抜くと、お位牌は単なる木の札になります。したがって、仏壇などにまつらなくても、白布などに包んで机の引き出しに入れたりして保管しておくことができます。

【位牌をメモリアルとして保管する↓】
位牌の送付~供養処分1

仮に、将来あらためて仏壇を購入するなどして供養を再開する場合は、再度位牌に魂・お性根を入れればよいでしょう。

なお、このようにメモリアル品として位牌を保管する場合は、「魂抜き済み」というシールなどを貼っておいたり、「魂抜き済み」と書いた袋などに入れたりしておけば、家族や相続する人にも分かりやすくてよいでしょう。魂抜きをした日付なども記入しておくとより親切です。

この方法3のように、位牌の形を残したまま位牌の整理をする方法もあります。

以上、位牌を処分する3つの方法について解説しました。では、3つのうちどの方法が一番良いのでしょうか?

4、あなたに最適な位牌処分方法の選び方

もしあなたが位牌を継承できなくなった場合、どの方法を選べば一番適しているのでしょうか?経済的または環境的に置かれている条件にもよりますが、以下では3つの方法の「メリット・デメリット」と「費用相場」から選択肢を考えてみます。

3つの方法のメリット・デメリットと費用相場の比較

方法1:魂・お性根抜き供養後、お焚き上げする
メリット▶精神的にすっきりする、子供に迷惑がかからない
デメリット▶位牌の形は消滅する、手元に残らない
費用相場▶1~3万円
方法2:永代供養に出す
メリット▶寺院に預けている安心感がある
デメリット▶初期費用と継続費用がけっこうかかる
費用相場▶10~50万円
方法3:メモリアルとして手元に保管する
メリット▶位牌の形が残る。手元にある安心感
デメリット▶いずれ処分が必要。子供に迷惑がかかる
費用相場▶1~3万円

以上を比較してみて、どの条件を優先させるかを決めて、あなたに最も適した方法をご自身で選べばよいでしょう。

5、遺影写真や過去帳はどうすればよいか?

位牌と一緒に処分に悩むのが遺影写真や過去帳です。これらについては位牌に比べるとあまり重要視する人は多くありません。ただ、仏教的には位牌と同じように扱います。

特に、過去帳は宗派によっては位牌と同じです。過去帳とは、ご先祖様の名前や戒名・法名が書かれた言わば記録帳のようなものです。浄土真宗など一部の宗派では、位牌は作らず過去帳を位牌の代わりとしている宗派もあります。

【いろいろな過去帳の例↓】
過去帳の例1

つまり、処分をする際にはきちんと魂抜き・お性根抜きご供養をしたうえで、お焚き上げをします。

【過去帳お焚き上げの例↓】
過去帳お焚き上げ供養の例2

お焚き上げは寺院にお願いしたりまた、位牌の供養じまい専門業者に、魂抜き供養と処分を一式依頼したりする方法があります。

なお、過去帳に書かれている内容については、必要に応じ自分で別途記録するか、写真に撮って保存しておくとよいでしょう。

【過去帳供養の例↓】
過去帳供養の例1

【遺影写真供養の例↓】
遺影写真供養例1

過去帳処分の方法については以下の記事に詳しく解説していますので参考にしてください↓
過去帳の処分の仕方:仏壇を処分する場合、過去帳はどうするべきか?

遺影と過去帳の供養じまい業者はコチラ⇒https://reset-soul.com/ihai/

6、仏像・掛け軸・仏具はどうすればよいか?

仏壇の中の正面奥にまつられているのがご本尊様です。仏像であったり、掛け軸であったりします。一般的には3体セットになっています。いわば仏壇の主役です。

【仏像と掛け軸の3体セットの例↓】
ご本尊(仏像・掛け軸)の例1

【掛け軸のみ3体セットの例↓】
ご本尊(仏像・掛け軸)の例2

仏壇のメインであるこれらご本尊様も、やはり魂・お性根を抜いてからお焚き上げ処分します。一般には、仏像などよりも、名前が書かれた位牌を重要視する人が多いですが、実は仏壇の中では仏像や掛け軸などのご本尊様が主人公なのです。

【仏像の魂・お性根抜きの例↓】
ご本尊の供養例1

【仏像お焚き上げの例↓】
仏像お焚き上げの例1

また、仏具はそのまま廃棄しても問題ありません。ただし、おりんなど金属製のものは資源再利用(リサイクル)に出すのが良いでしょう。

仏像と掛け軸の供養じまい業者はコチラ⇒https://reset-soul.com/ihai/

7、仏壇本体はどうすればよいか?

ご本尊様から魂・お性根を抜けば、仏壇本体は単なる入れ物になります。単なる入れ物ですので、法的には粗大ごみとして処分しても問題ありません。

ただ、市町村によってはごみとして回収してくれない自治体もあります。また、仏壇を自分で処分したくない人も多いです。そうした場合は、仏壇処分の専門業者もありますので、自分に適した方法を選択すればよいでしょう。

仏壇処分の詳しい方法については、以下の記事を参考にしてください。
仏壇処分の3つの方法と進め方:魂抜き供養から廃棄処分までの流れ

8、まとめ

今回は「位牌処分の3つの方法」について解説しました。もし経済的に余裕があるのなら、お付き合いのある寺院に永代供養に出すのが一番安心できるでしょう。ただ、やはり数十万円の費用が掛かりますから、なかなかすぐに決めることも難しいです。

位牌の形をなくす「魂を抜いてお焚きあげ処分する」方法が、位牌1柱につき5千円~1万円程度ですので、永代供養はそれなりに余裕がありかつ、仏教に信心深い人のための方法になります。

こうしたことから「永代供養まで必要と思っていない」「費用的に永代供養は無理だ」「檀家を離れたい」という人は、方法1の「魂を抜いて、お焚き上げ処分する」方法を選ぶのがベターだといえます。

【位牌の供養じまい業者による供養例↓】
供養場例1

そして、位牌を処分するに当たっては、のちのちトラブルが起きないよう、家族や親族と充分な話し合いをして、みなさん了承の上で進めることが大切です。
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関連記事位牌処分の費用相場

関連記事仏壇処分の3つの方法と進め方

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