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家族葬の費用相場について:費用で失敗しない3つのポイントとは?

日本ではかつてより、地域の助け合いのもと、行われていた大規模な葬儀・葬式(一般葬)が徐々に減少してきています。一方、経済的な面で有利な「家族葬」という新しいスタイルで、故人のお葬式を執り行う方が増えています。

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働き方や生活スタイルも様々な現代に生きる人にとって、このようなお葬式が市民権を得てきています。

家族葬は、親族や親しい知人のみで行われる、参列者の少ない小規模なお葬式ですが、内容は一般葬とさほど遜色ありません。

さらに、その費用は一般葬と比べて半分以下の50~100万円程度が相場になっていて、大変経済的な葬儀スタイルになっています。

以下では、親しい人たちだけで、ゆっくりかつシンプルにお別れができる家族葬について、そのメリットやデメリットなどを見ながら、実際のおおよその費用相場や内訳など紹介します。

家族葬のメリット・デメリット

家族葬のメリット

1、費用が安い

家族葬は、昨今の社会環境や家庭事情を反映したお葬式スタイルといえます。その最大のメリットは、遺族の経済的負担が一般葬と比較して大幅に削減されることです。

家族葬はよい意味でお葬式自体をできるだけシンプルな内容にし、遺族の経済的、肉体的な負担を減らしてくれます。

2、急な場合でも対応しやすい

参列者が近親者のみなので、訃報や葬儀の連絡が簡単で済みます。一般葬のように多くの方へ告別式の連絡が不要なので、大掛かりな名簿リストなどの作成手間もいりません。

3、ゆっくりお別れができる

家族葬は、近親者以外の参列者がいないため、多くの弔問客の対応に追われることなく、ゆっくりと心のこもった故人とのお別れができます。バタバタせず静かに最後のひとときを過ごしやすいです。

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家族葬のデメリット

家族葬のデメリットは、一般葬とのギャップ(規模の違い)が大きいため、親類などからの理解が得られない場合もあるということです。ただ、このようなデメリットも、きちんとその理由や事情を説明すれば、親族に理解してもらえる場合が大半です。

家族葬を利用する人はどんな人?

家族葬を利用する人は、どんな人なのでしょうか?下記にまとめました。

1、経済的負担を減らしたい人

家族葬を選択する人にとって、その大きな理由はやはり経済的な負担を減らしたい場合です。 一般葬と比較すると、プラン内容によっては半額以下でできるプランもあるので、利用価値は非常に大きいのが現実です。

2、形式にこだわらない人

経済的に特に問題がない場合でも、一般葬を選ばずに、シンプルでコンパクトな家族葬で故人を偲びたい方もいます。豪華で盛大な葬儀・葬式はできるだけ避けたいという人も増えています。

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3、急を要する場合

突然、まえぶれもなく急に亡くなり、とりあえずのお葬式を要する場合も家族葬を選択する人が多いです。親族だけで行え、手間も省けるので、一般葬より家族葬で素早く対応したい場合です。

次に、実際に家族葬の相場を一般葬と比較しながら見ていくことにしましょう。

家族葬の費用相場と一般葬との比較

以下に、家族葬の費用相場を一般葬と比較してみました。

一般葬の費用はどれくらい?

家族葬の相場を紹介する前に、一般葬の相場を見てみましょう。一般葬、つまり葬式に含まれるすべての内容を網羅する葬儀スタイルですが、全国平均相場は195万円と高額になります。

この理由として、

1、一般葬は参列者が多くなり、飲食代などの接待費用がかさむこと。

2、お通夜から本葬までの式次第を、すべて宗派ごとの習いに従った内容で行うため、当初の基本見積もりよりもオプション費用などがついて高額になってしまうこと。

3、檀家に属するお寺のお坊さんを読んで読経をお願いする為、その読経料、戒名料などが高額になってしまうこと

です。

一般葬の具体的な内訳は

・葬儀本体、式次第費用 121万円
・飲食接待費用 30万円
・お坊さんへのお布施 47万円

と言う数値が公表されています。この数値はあくまでも全国平均値です。

地域によっては200万を超えます。これは、葬儀の隠れた費用「オプション」が高額になることが原因です。

たとえば、

・故人の体格が良く、納棺する棺桶のサイズが大きくなるとプラス費用

・参列者に振舞うお食事の内容を少しグレードアップするとプラス費用

・霊柩車のグレードを上げるとプラス費用

・祭壇飾りを少し豪華にするとプラス費用

と、オプションをつけるとそれこそ、200万越えになってしまいます。しかも一括で費用請求される葬儀社が多いのも現状です。

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家族葬の費用はどれくらい?

一方、家族葬の費用相場は50~100万円程度です。かなり幅がありますが、葬儀社によってまた、葬儀の内容によって変わるからです。

家族葬の内訳は

葬儀本体、式次第費用 30~50万円
飲食接待費用 10~20万円
お坊さんへのお布施 10~30万円
合計 50~100万円

となります。

たとえば、ある葬儀社紹介サイトの代表的な料金設定は以下のようになっています。(飲食接待費用は含まれません)

家族葬費用の一例

葬儀本体、式次第費用 48.8万円
お坊さんへのお布施 16万円
合計 64.8万円

この料金で、飲食代以外のほぼすべての費用が含まれていることになります。ただ、地域によっては、火葬場が公営ではなく民営になるところもあるので、そうした場合は火葬料金が6万円程度アップします。

その他、諸々の予期せぬ費用も含めて、約70~80万円程度は想定しておきたいところです。飲食代がかさむともう少し増加する可能性もあります。

ただ、だんだんと家族葬を取り扱う業者が増えているので、競争原理が働いて、今後はさらに低価格化が進むかもしれません。

一般葬に比べてかなり安いですが、一通り一般葬と同じ流れで葬儀を行えます。家族葬といっても、通常は、一般葬で行われる「お通夜・本葬・火葬・初七日」まですべてプランに組み込まれているので遜色はありません。

また、お葬式で必要になる、遺影・祭壇・司会進行のスタッフの方々などもプランに組み込まれているのが一般的です。最近では、遺族が妻もしくは夫しかいなくて、本当にシンプルに行いたい方のためのプランも用意されています。

納棺後、お通夜や告別式も省いて、火葬だけを行えるプラン(直葬または、火葬式)は20万円以下でも可能です。

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家族葬の費用で失敗しない3つのポイント

費用が安い家族葬ならではの、失敗しないポイントを3つ紹介します。

ポイント1:葬儀社の見積もり費用が明確であること

家族葬の最大のメリットはその費用です。インターネットなどでしっかり調べて、親身に相談に乗ってくれる葬儀社さんほど、費用が明確になる傾向があります。

テレビコマーシャルなどを鵜呑みにせずに、電話した時の担当者の方などの電話応対なども判断しながら、明確なプラン・内容を正直に説明してくれる葬儀社さんよいです。

中には、一般葬同様、プランには含まれていない費用が後から請求されるなんてことも実際にはあるようです。

葬儀社さんの言いなりになると後で痛い目を見ますから、プランの内容と費用が明確かどうかをご自身の目で判断しましょう。

「これ以外に追加になることはありませんか?」または、「もし追加料金が発生するとしたらどんな内容になりますか?」を、しっかり最終確認しましょう。

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ポイント2:知人・友人への配慮を忘れずに

家族葬の参列者は、基本的には家族・近親者のみです。ただ、故人に生前縁が深かった方が、どうしても参列したいと申し出される場合も多々あります。

そうした場合は、あらかじめ親族のみの家族葬で執り行う旨を知らせておき、丁重にお断りしましょう。ある程度、故人に縁が深い知人・友人に連絡を取れるのであれば、喪主からその旨連絡しておきます。

家族葬とはいえ、「なぜ知らせてくれなかったのか?」ということのないように、できるだけ事前に分かる範囲で連絡をしておけば、後々義理を果たせなかったという後悔をすることもありません。

ポイント3:香典は辞退するのが家族葬の通例

一般葬と大きく異なる点は、香典、弔辞を辞退する点です。上記で述べた知人・友人への連絡の際、香典は辞退させていただきますとお伝えしておきます。

もし、どうしても香典を渡したいと言われる方がおられる場合は、受け取っても構いませんが、必ず、返礼品、お礼状を四十九日法要の後に送りましょう。

私自身も、ここ3回ほど連続して参列した葬式では、お香典を渡していません。すべて「香典は辞退します」ということでした。おそらくこの背景には、香典を受け取らないことで、後々のお礼つまり香典返しの手間が省けることが大きな理由だと考えられます。

無理に香典を渡すことは、遺族の負担を増やすことになるかもしれません。親切の押し売りになりかねませんので注意が必要です。

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まとめ

家族葬の費用で、後悔しない・失敗しないために重要なのは、事前相談です。葬儀社も昨今事前相談会などを催している事も多いです。

葬儀特に家族葬は、誰しも経験が少ない、またはまったく経験のないことなので、なにも恥ずかしいことではないですから、できるだけ分からない点はクリアーにしておきましょう。

多くの場合、急にそのときはやってきますので、備えあれば憂いなしです。

関連記事家族葬の流れ:準備から告別式~火葬まで

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