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葬儀・葬式の一般的な流れについて:初めてでもあわてないために

初めて葬儀・葬式を行う場合、突然のことだったり経験がなかったりで、どのように進めればよいのか、どのように対応すればよいのかわかりません。

そうした場合、あらかじめ葬儀のおよその流れや手順を知っておくと、少しは落ち着いて対応することができます。次に何をするかわかることで、忙しい中安心材料の1つになるからです。

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今回は、さまざまな葬儀スタイルの中でも、ほぼすべての儀式をとり行う「仏式一般葬」について、その流れについて解説します。

葬儀の流れ(概略)

一般葬の儀式の流れはおよそ以下のようになります。(日数はずれることもあります)
家族・親族などが亡くなったら、

1日目
医師に死亡診断書を書いてもらう

葬儀社を決めて連絡

遺体を搬送~安置(自宅または斎場・葬儀場)

葬儀社と打ち合わせ(死亡届や火葬許可などの手続き)

参列者名簿の作成や連絡

納棺

2日目
お通夜

通夜振る舞い(食事)

3日目
本葬、告別式

火葬

骨上げ、骨拾い

式中初七日

精進落し(食事)

のような流れで進んでいきます。

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葬儀の流れ(詳細)

1日目

1-1葬儀社を決めて遺体搬送~安置

親族などがなくなった場合、まず医師に死亡診断書を書いてもらいます。同時に、葬儀社を決めて連絡をします。

その後、手配した葬儀社に寝台車で遺体を搬送してもらいます。自宅もしくは葬儀場・斎場に安置します。

1-2葬儀社と打ち合わせ~各種手続依頼

葬儀担当者と葬儀内容の打ち合わせ、段取りを決めます。この時点で、死亡診断書を葬儀担当者に渡します。

葬儀担当者に死亡届や火葬許可証などを依頼して、代理手続きを行ってもらうためです。ご自身の負担を減らす為にも、最近ではこのような手続きは通常葬儀社が行うのが一般的です。

1-3参列者名簿作成~連絡

ある程度参列者の方を見込まれたら、名簿を作成し順次連絡を取りましょう。また、式に出る時の準備もこの段階で行っておくと良いでしょう。喪服、供花、供え物の準備などです。喪服などは、レンタルでも出来ますので、まずはこの段階で揃えておきます。

1-4納棺

次に納棺になります。この時、ご遺族はその様子に立ち会うことも出来ます。任意ですので、お休みされたい方は、特に立ち会う必要はありません。

ご遺体を清めてもらい、死装束を着てもらいます。故人が生前気に入っていた品物なども入れることが出来ますが、金属やプラスチック、その他分厚いものは避けます。ここまでは葬儀での前準備として行われる準備段階です。いよいよここからは、式に入っていきます。

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2日目

2-1お通夜受付準備

2日目のお通夜の流れについてです。まずは、参列者の受付準備を行います。喪主は、遅くても式会場に2時間前には到着するようにしましょう。そして、参列者の方が来られたらなるべくスムーズに応対できるように以下の準備が必要です。

香典の受け取り、芳名帳、筆記具などです。会葬礼状、供物、供花などに記載されているお名前にも誤字などないか確認します。この時点で、もし間違いが分かったら、すぐに葬儀担当者の方に連絡して修正してもらいましょう。

準備が整い次第、お通夜の参列受付を行います。あらかじめ受付をお願いできる知人などに依頼しておきます。通常、お通夜開始の30分程度前から受付をします。

お通夜受け付けの最初しばらくの間は、喪主も受付に参加しますが、お通夜開始20分前には着席します。

2-2読経~焼香

参列者がある程度揃いお坊さんが到着したら、通夜式開始となります。この時の進行役は葬儀社の担当の方が行います。お坊さんに読経をしてもらいながら、喪主、遺族、一般参列者の方々の順に焼香を行います。

ここで、参列者全ての方の焼香が終わりましたらお坊さんが退席し、喪主から参列者に挨拶を行います。これで通夜式は終了となります。

2-3通夜振る舞い

通夜振舞い(食事)を準備している場合は、参列者の方々を案内し振舞います。1時間程度で、通夜は終了となります。準備、受付時間含めておおよそ2時間ほどで完了です。

最後に、葬儀社・親族と明日の本葬についての内容を確認しておくとよいでしょう。

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3日目

3-1本葬準備~各種確認~受付

3日目本葬の流れです。遺族は式開始の1時間前には会場に集合します。葬儀場・斎場によっては、喪主・遺族が宿泊できるようにもなっている所もあります。もし、利用できるのであれば利用すると便利です。

本葬当日、葬儀担当者と最終打ち合わせを行います。その後、受付準備を行います。準備するものには会葬礼状、会葬御礼品などが必要です。

弔辞、弔電の名前、順番などに誤りがないかも確認しておきましょう。準備が整いましたら、受付開始です。葬儀開始の20分前には間に合うようにして受付を行いましょう。

3-2読経~焼香~閉式

参列者が整いましたら、本葬の開始です。司会は葬儀担当者の方が行ってくれます。まずお坊さんの読経が開始されます。この時、弔辞、弔電を頂いているのであれば、この時点で紹介します。

その後、お坊さんの焼香から始まり、喪主~親族・遺族~一般参列者の順に焼香を行ないます。すべての参列者の焼香終了後、司会者の閉式宣言の後に、出棺の準備が行われます。

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3-3出棺

最後のお別れが行われた後に、生花で故人の身体の周りを飾り付けます。参列者の皆様全員で少しずつ、生花で飾りつけを行いましょう。

そして、棺に蓋をした後に、喪主から順番に釘打ちを行い、蓋をした後に、遺族などと一緒に、棺を運び寝台車に移動させ、霊柩車に運びます。

実際に霊柩車に棺を乗せる時は、運転手さんの手ほどきを受けます。喪主の挨拶が終わると、出棺となり。火葬場へ向かいます。

この車中、私の経験ですが、意外と運転手さんが気さくな方で助かりました。葬儀の色んな裏話を聞けたりしました。こういう所にも、葬儀社の優劣が現れるような気がします。

3-4火葬

火葬場へ到着します。火葬場は自治体単位で運営されている場合が多く、順番待ちになることがほとんどです。到着後、お名前が呼ばれるまで、待機室で待機となります。その後順番が来たら、名前が呼ばれ火葬となります。

火葬にも式次第があり、火葬式といいます。火葬炉の前で行う最後のお別れです。通常、お坊さんが同行していますので、炉前読経と呼ばれる読経をしてもらいながら、焼香を行います。

その後、火葬炉に棺が入り火葬となります。火葬時間は約1時間程度かかります。この間待機室で待機することになります。

3-5骨上げ(骨拾い)

火葬終了後、骨上げとなります。骨を喪主から順番に拾い上げ、骨壺に入れていきます。血縁の濃い順番に決められた部位を拾い上げます。

終了後、骨壺と埋葬許可証を受け取り、火葬は終了となります。埋葬許可書は一般には再発行できませんので、大切に保管してください。埋葬許可証がないと、ほとんどの墓地・霊園では埋葬をしてもらえませんので注意が必要です。

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3-6式中初七日法要

火葬も終わり、いよいよ最後の式となります。初七日法要と呼ばれるもので、本来は、本葬が終わってから7日目に行うのですが、参列者、喪主、遺族などの負担を減らすために、告別式当日に行われるのが通例となってきています。

本葬を行った式場の別室で行われ、故人の遺影を飾り、お坊さんに読経してもらいます。最後に、お坊さんの説法を聞き、終了となります。

説法というのは、いわゆる人生訓みたいな内容のものです。それが、終わると、精進落としとなり、参列者の方々に料理を振舞い、式の全ては終了となります。

葬儀後について

さて、ここまで式次第の流れを紹介していきました。ここからは、式のその後について少し触れておくことにしましょう。

本葬が無事に終わると、遺影、お骨、白木の位牌などは喪主の自宅にとりあえず持ち帰ります。もし、自宅に仏壇などなければ、中陰壇と呼ばれる簡易のお仏壇を斎場から賜ります。

そして、四十九日法要まで遺影と骨壺を飾っておきます。また、仮位牌である白木の位牌も同様です。

また、最近では、お仏壇も簡素化されたタイプの物も多く製造されています。昔ながらの大きなお仏壇を置けない場合には、このようなお仏壇で充分に役目を果たしてくれます。

価格も1万円台からあり、ネット通販などでも気軽に用意することができるので、時代のニーズに沿ったお仏壇を用意することができます。

また、四十九日が終わったあとに、白木の位牌を本位牌である黒塗りの位牌に作り変えますが、これも特にこだわりがないのであれば、安価なもので構わないでしょう。

戒名を彫ってもらうので、結構高くなると思われがちですが、これも1万円そこそこで製作できる場合もあります。また、だんだんと位牌を作らない人も多くなってきました。

遺骨については、墓地・霊園に納骨するか、自宅で持ち続けるかどちらかになります。法律により、墓地・霊園・納骨堂な以外に埋蔵・収蔵できません。

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まとめ

最後になりましたが、自分の家系の宗派をあらかじめ知っておくとよいでしょう。日本には、仏教の宗派がさまざまあり、その宗派によってお経の内容も違ったり、式そのものの進め方や作法なども微妙に違ったりします。

このような宗派の違いをまず把握してから、式に臨むと戸惑いなく進められるでしょう。また、今後高齢化社会が進むにつれ、お葬式のスタイルや内容も大きく変化していくと考えられます。

あなたも、両親・親族さらには自分自身の葬儀スタイルについて、これまでの常識に左右されずに選択することが大切です。

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