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神棚を処分する3つの方法:ご供養とかご祈祷は必要か?

私は仕事の関係上、「面倒を見られなくなった仏壇や位牌のご供養処分の方法」と同時に、「神棚の処分の仕方」について聞かれることが多々あります。

・神棚はどうやって処分したらいいのか?
・祈祷は必要なのか?
・神棚に神様の魂は宿っているのか?
・何もせず捨ててもタタリはないか?

というような内容です。

【神棚の例↓】

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【神棚の中の御神札(おふだ)の例↓】

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日本人は、仏壇や位牌などよりも神棚の方が、タタリを気にして神経質になる人が多いかもしれません。ただ、心配することはありません。神棚の処分方法には大きく以下の3つの方法があります。

方法1:祈祷する
方法2:御神札(おふだ)を返納する
方法3:お焚き上げをする

です。そして、あなたが自分の意志でいずれかの方法を選択することができます。今回は、「神棚を処分する3つの方法」について、それぞれの選択基準について解説します

神棚処分に共通のルールなし

神棚を処分するにあたり、「何かルールや基準のようなものがあるのか」を、まず知っておくことが大切です。

キリスト教には「聖書」が、そしてイスラム教には「コーラン」という、神の教えや戒律を説いた書があります。

また仏教にも、お釈迦様の教えをまとめた、いろいろな経典が存在しています。各種仏事・仏教儀式の進め方や作法も、もともとその経典に書かれている戒律や考え方がベースにあり、時代とともに変化してきているのです。

戒律とは、平たくいえば「全国共通のマニュアル」のようなものです。たとえば、仏教であれば、「読経の作法」といったルールや、「お墓や仏壇を処分する前に、魂・お性根を抜く」といったような考え方のことになります。

一方、神棚については「神道」という宗教のカテゴリーに入ります。ただ、神道には他の宗教のように神の定めた戒律がなく、「個人個人の良心により、地域の神々に感謝し、恵みを受ける宗教」になります。

つまり、「神から教えを請うのではなく、自身の良心でその地域の神々と共存する道を歩む」ことが神道の本質といえます。

したがって、実際に神棚を処分する際には、全国・全神社共通のルールがありません。実際に私が複数の神社で「神棚の処分の仕方」について聞いて回ったところ、神社ごとにさまざまな答えが返ってきました。

【いくつかの神社で聞いて回りました↓】

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「日本の神道には八百万の神が存在する」というだけあって、考え方はいろいろでした。

そして、それらの答えをまとめると、「1:祈祷する」「2:御神札を返納する」「3:お焚き上げをする」という3つの神棚処分方法に集約されました。そこで、以下にそれぞれの方法について解説していきます。

方法1:神社で祈祷をしてもらう

「神棚を処分するにあたり、祈祷が必要」と答えてくれた神社は結構ありました。そうした神社では、「神棚には神様の魂が宿っている」と考えています。したがって、「祈祷をせずにそのまま捨ててはいけません」と言われました。

もし、あなたが同じように考えるのであれば、神社に神棚を持ち込んでご祈祷してもらうことをおすすめします。

やり方は、神棚をあなた自ら神社へ持参し、神主さんによる祈祷を行ってもらいます。その後、神社で神棚を廃棄処分してもらうことができます。

神社には、一般的に社務所や祈祷受付所がありますので、そこで「神棚処分のための祈祷」の申し込みをします。申し込み後、祈祷殿や祈祷所と呼ばれる別棟へ案内され、祈祷に立ち会うことができます。

【社務所・祈祷受付所の例↓】

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祈祷後は、多くの場合そのままお焚きあげをしてもらえます。ただし、神具のうち陶器や金属類、また神棚本体の扉ガラスなど、燃えないものは不可という神社もあるのでご注意ください。この場合、燃えないものは持参できませんので、あらかじめ取り外しておきます。

また、神棚の祈祷を受け付けている神社と、そうでない神社がありますので、あらかじめ問い合わせて確認してください。祈祷してもらう方法は、あなたにとっても精神的に一番スッキリするのではないかと思います。

次に祈祷をせずに神棚を処分する方法を解説します。

方法2:御神札(おふだ)を神社へ返納する方法

「神棚を処分するにあたり、祈祷は不要」と答えた神社もあります。このような考えの神社では、次のように言われます。

「神棚の中にある御神札を、近所にある神社の古い御神札返納所へ返納してから、神棚本体(お社)をお焚き上げしてくだい」

神棚の中には御神札(以下、お札と表記)が入っていますので、それを取り出します。そして、ほとんどの神社には「お札返納所」が設置されていますので、そこへお札を返納します。

お札返納所とは、初詣などでよく目にする「古いお守りはこちら」という類のところです。すなわち、「返納所へお札を置いて帰る」というイメージです。

【お札返納所の例1↓】

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【お札返納所の例2↓】

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お札を返納してしまえば、あとは神棚本体(お社)をお焚き上げします。お焚きあげとは焼却のことです。神社やお寺では、年末年始や節分など年に数回お焚きあげをしていますので、その際に自ら持ち込んでお焚きあげをしてもらいます。

また、あなたの環境が許されるのであれば、自宅の庭などで焼却されても良いでしょう。「祈祷までは必要ないが、そのまま何もせず捨てるのは忍びない」という人は、この方法がおすすめです。

次に、祈祷もお札返納も何もせず、そのまま廃棄する方法です。

方法3:お焚き上げをする方法

「何もせずそのまま廃棄してもよい」と答えた神社もあります。ある有名な神社の祈祷受付所では、次のように言われました。

「神棚は、そのままごみとして処分していただいて結構です。中のお飾り(鏡、お狐さま、神具)もそのまま捨てていただいて問題はありません。ただし、もし気になるようでしたら、お札を近所の神社に返納されて、社はお焚き上げしてください。お焚きあげは近所の神社で年に数回やっているところがあります」

また、ある地域の小さな神社の神主さんは、「神棚そのものに神様の魂が宿っている」という考えはされていませんでした。したがって、「特にご祈祷などは必要ない」ということです。

ただ、「お焚き上げはしてください」とアドバイスいただきました。その神主さんによると、お焚き上げそのものがご供養になるということです。

【お焚き上げの例↓】

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このように、「そのまま廃棄してもよい」という神社もありますし、「お焚き上げは必要」という神社もあります。

結局どの方法がよいか?

以上、「1:祈祷する」「2:御神札を返納する」「3:お焚き上げをする」という3つの神棚処分の方法について解説しました。

自分にとって、どの方法が一番良いかは迷うところです。ただ、私であれば次のように考えます。あなたの考えがどれに一番合っているかを判断して、最適な方法を選んでください。

考え方1:「タタリや迷信などが気になる」もしくは「神棚に神様の魂は宿っていると思う」という人は、迷いなく「祈祷する」方法を選択してください。

考え方2:「祈祷するまでもないが、やはり多少は神様のことが気になる」という人は、「お札返納後お焚き上げ」が良いでしょう。

考え方3:「神様は信じない。気にしていない」という人は、「そのまま廃棄」や「お焚き上げ」でけっこうかと思います。

さらに、「自分で神棚を処分したくない、できない」という人は、「供養じまい専門業者」へ依頼してください。供養じまい専門業者であれば、面倒な「お札返納」や「お焚き上げ」などを代行してもらえます。

全国送付対応の供養じまい業者はコチラ⇒https://reset-soul.com/ihai/

あくまでも神道とは、「神から教えを請うのではなく、自分自身の良心でその地域の神々と共存する道を歩む」ことが基本です。そのため、最終的には自らの良心で判断し選択することが大切です。

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