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お墓でない五輪塔(ごりんとう)・石碑・慰霊碑などの処分方法とその供養の仕方

五輪塔(ごりんとう)はもともと死者の供養のために建てられたものです。いわゆる供養塔が始まりです。

その後、五輪塔の下に火葬した遺骨が納められるようになりました。故人を供養する供養塔から、お墓の役割を持つように変化していったと考えられています。石のお墓の起源とも言えます。

このように、寺院や墓地の中に残されている五輪塔にはお墓としての役割のものが多いです。ただ、寺院以外の場所に残っている五輪塔には、お墓ではなく単なる供養塔や慰霊碑(石碑)などである場合も多いです。こうした場合、もちろん遺骨は納められていません。

本当のお墓であれば、改葬や撤去処分などにあたり法的な縛りを受けます。勝手に処分はできません。

しかし、こうしたお墓でない場合の供養塔・慰霊碑としての役割を持つ五輪塔の場合は、土地所有者個人または、団体の持ち物である場合がほとんどです。お墓ではないので、墓地埋葬法の縛りを受けません。

ただ逆に、面倒を見る人がいなくなった場合、どのような手順で供養し、撤去~処分~仕舞いすればいいのか悩む人も多いです。

今回は「お墓でない五輪塔・石碑・慰霊碑などの処分方法とその供養の仕方」について解説します。

【五輪塔の例↓】

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五輪塔(ごりんとう)とは何か?

五輪塔の意味と形状

五輪塔とは、下から順に、

方形(地輪)
円形(水輪)
三角形(火輪)
半月形(風輪)
宝珠形(空輪)

の5つの石を積み上げたもので、一番下の地輪の下に納骨部分がある墓塔です。

【五輪塔の構成図↓】

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この5つの石は、下から地・水・火・風・空の五大すなわち、古代インドにおける宇宙の構成要因を表したものと言われています。

現在知られている五輪塔で最も古いとされているのは、中尊寺釈尊院(岩手県平泉町)にある五輪塔です。(なぜか四輪に見えます)

【中尊寺釈尊院の五輪塔写真↓】

中尊寺五輪塔

私の自宅から比較的近くにある、大阪府岸和田市の久米田寺というお寺にも五輪塔があります。先日、参ってきました。行基という僧侶が738年に建てた寺院(現在は再建されたもの)の境内にこの五輪塔はあります。

【久米田寺の五輪塔↓】

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この五輪塔の、中央は聖武天皇、左端が光明皇后、右端を亀山天皇の墓と伝えられています。この五輪塔の建立時期は、その様式から鎌倉期ということです。

五輪塔の役割

さて、五輪塔はもともと舎利容器(遺骨を納めるもの)として日本で生まれたとされ、12世紀には建立されています。(記録では、1167年)

故人の墓標としてはもちろん、一族・縁者・講衆らの共同墓標としての役割を持つものも多いです。

一方、お墓としてではなく、故人を供養するためだけの供養塔や慰霊碑(石碑)として、五輪塔の形を模して建てられているものもあります。

例えば、下の写真1は、ある不動産屋さんがマンション用地として買った土地に残されていた五輪塔です。「〇〇不動明王」の名前が刻まれていますが、地域住民にとってはお地蔵様のような存在であったということです。

【地蔵様の役割を持った五輪塔の例その1↓】

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また次の写真2は、民間会社の土地の一角に建てられた石碑で、被爆者の鎮魂慰霊碑としての役割を持つ、五輪塔の形をしたものです。

【慰霊碑の役割を持った五輪塔の例その2↓】

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いずれもお墓ではないので、撤去するに当たっては「墓地埋葬法」は適用されません。お墓であれば、いわゆる「墓じまい」の手順で進めていかなければなりません。

では、実際にこれらお墓ではない五輪塔・石碑・慰霊碑などをやむなく撤去処分するには、どのような手順で進めたらよいのかを見ていきましょう。

五輪塔の供養処分の方法

五輪塔の供養処分の流れ

五輪塔・石碑・慰霊碑の供養処分は一般的に、お地蔵様や仏壇などと同じような流れで進めて行くのがよいとされています。すなわち、

流れその1:お坊さんによる、魂・お性根抜き供養をする
流れその2:五輪塔の撤去作業
流れその3:五輪塔の移設または処分

という手順になります。それぞれを詳しく見ていきます。

流れその1:お坊さんによる、魂・お性根抜き供養をする

まず、お坊さんに依頼して、魂・お性根抜きの閉眼供養(へいがんくよう)をしてもらいます。直接、五輪塔・石碑・慰霊碑の前でお経をあげていただきます。

【五輪塔の閉眼供養の様子↓】

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あなたが寺院の檀家であれば、その檀家になっている旦那寺(だんなじ)のお坊さんに魂・お性根抜き供養を依頼します。

檀家でなくお坊さんとお付き合いがない場合や、お坊さんとの縁が遠ざかっている、あるいはどこのお坊さんに頼んだらいいかわからないという場合もあります。

そうした場合は、インターネットの僧侶手配サービスを利用したり、「地蔵さま供養処分」専門業者などに依頼したりします。

檀家の場合は、お坊さんにお布施をいくら渡したらいいかわからないという人も多いです。特に、五輪塔・石碑・慰霊碑の閉眼供養については、ほとんどの人に経験がありません。

仏壇などの場合であれば、一般に閉眼供養のお布施額の相場は、1~5万円です。これらに準じて、五輪塔・石碑・慰霊碑の場合のお布施を考えればよいでしょう。

【お坊さんへのお布施↓】

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インターネットの僧侶手配サービスや、「地蔵さま供養処分」専門業者などでは、一律35,000~45,000円程度が全てコミコミのお布施相場です。

お坊さんに魂抜き供養をしてもらったあとは五輪塔の撤去をします。お坊さんは撤去自体はやってくれませんので、業者に依頼することになります。

流れその2:五輪塔の撤去作業

五輪塔の撤去は専門業者に依頼します。建設工事会社や石材店または、魂・お性根抜き供養を依頼した地蔵じまい専門業者などが引き受けてくれることが多いです。

また、解体~廃棄処分だけが目的の場合は、産廃業者、解体業者、土木建築業者さんなども取り扱ってくれる場合があります。

流れその3:五輪塔の移設または処分

廃棄するのは忍びない、誰か引き取って面倒を見てくれるところはないか?と希望する人もいます。

実は、無縁となったお地蔵様などを引き取ってくれる寺院も探せば存在します。五輪塔とお地蔵様は別物なのでもちろん事前確認は必要です。とはいえ、近年では無縁地蔵が急増してきたため、引取りを中止している寺院もありますので注意が必要です。

引き取りに際し寺院に支払うお布施は、無料のところもありますし、〇〇万円と指定してくる寺院もありますので、事前確認が必要です。

また、「地蔵さま供養処分」専門業者は、引取処分の他に、こうした寺院を探してくれる場合もあります。引取り先が見つかれば、移設して再設置し、その後引き続き供養が行われることとなります。

地蔵さま供養処分の専門サイトはコチラ⇒https://reset-soul.com/useful/jizou/

【地蔵様の例↓】

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まとめ

以上、「お墓でない五輪塔(ごりんとう)・石碑・慰霊碑などの供養処分の仕方」について解説しました。

要するに、こうした五輪塔(ごりんとう)・石碑・慰霊碑などは、お地蔵様や仏壇・位牌などと同じように「故人や先祖の供養をするためのもの」として取り扱えばよいということです。

お世話ができなくなりそのまま放置することを思えば、最低限の供養をして仕舞いすることが故人へのせめてもの感謝の気持ちを表すことになり、心のけじめもつけられることになります。

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