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白木の位牌の処分方法:魂・お性根抜きからお焚きあげまでのやり方

私たちが普段よく目にする「黒い位牌」ではなく、塗り色のない白い「白木の位牌」に関して、次のような質問を受けることがあります。

「親族の葬儀と四十九日を終え、納骨まで一連の儀式が終了しましたが、手元に白木の位牌が残っています。これはずっと持っておくものですか?あるいは処分しなければならないのでしょうか?」という内容です。

実は、白木の位牌は、正式な位牌ではなく仮の位牌です。白木の位牌は、葬儀など急な儀式に対応するため、急遽作られたものです。

【いろいろな位牌の例:左端が白木の位牌↓】

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したがって、仮に作った白木の位牌は、正式な黒塗りの本位牌に作り変えるのが本来の流れです。白木の位牌をずっと持ち続け、それを先祖供養の対象にしている方もいますが、本来は黒い本位牌が正式な位牌になります。

今回は、こうした場合の「白木の位牌の処分方法:魂・お性根抜きからお焚きあげまでのやり方」について解説します。

記事中位牌リンクバナー

1:白木の位牌とは?

位牌は見た目の色で大きく2種類に分けることができます。一つが、一般的にお仏壇の中でよく見られる黒い(黒塗りの)位牌です。そしてもう一つが、葬儀やその後の初期の法要に使用される白い位牌「白木の位牌」です。

ここで言う初期の法要とは、お通夜・葬儀・四十九日・納骨などの各種仏式行事を言い、お坊さんに読経などを行なってもらう儀式のことです。

白木の位牌は、親族が亡くなり、葬儀などの儀式に間に合わせるため、急遽作った仮の位牌です。一方、黒い位牌は本格的に作った本位牌、つまり正式な位牌ということになります。

白木の位牌が「とりあえず版」で、黒い位牌が「永久保存版」ということになります。

【白木位牌の例↓】

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【黒塗りの本位牌の例↓】

P1040565処理済縮小版640x480

また、先祖の数が増えてくると、この黒い本位牌に複数名の名前(戒名など)をまとめて記した位牌を作る場合もあります。

【複数名の先祖名がある大きな位牌の例:右側↓】

P1040575処理済縮小版640x480

さらに先祖の数が増えてくると、一枚物の板状の位牌では名前を書ききれなくなります。こうした場合に対応して、「先祖や故人の名前が記された小プレート」を何枚もまとめて納めることのできる、箱型の「繰り出し位牌」というものもあります。

【繰り出し位牌の例↓】

縮小済み処理済~P1090167

2:白木の位牌の処分の仕方

仮の位牌である白木の位牌は、葬儀から四十九日まで一通りの儀式が済むまでの出番となります。この後、黒塗りの本位牌を新しく作ります。そして、もとの白木の位牌は処分します。

このとき、白木の位牌から魂やお性根を抜いて、黒塗りの本位牌にこの魂・お性根を移し替えて入れます。この移し替えの儀式は、お坊さんにお願いします。

黒塗りの本位牌に作り変えず、白木の位牌をずっと持ち続けている方もいます。このような場合でも、白木の位牌を最終的に処分する際には、魂やお性根を抜きます。

このように魂を抜く儀式を、「魂抜き(たましいぬき)」「お性根抜き(おしょうねぬき)」や「閉眼供養(へいがんくよう)」といい、魂を入れる儀式を、「魂入れ(たましいいれ)」「お性根入れ(おしょうねいれ)」あるいは「開眼供養(かいげんくよう)」といいます。(宗派により、呼び方や考え方が変わります)

魂やお性根を抜くことにより、位牌を単なる名前の書かれたお札に戻す儀式です。そして、白木の位牌から魂・お性根を抜いたあとは、お焚きあげ(焼却)処分をするのが慣例です

2-1:お坊さんに魂抜きの法要を依頼する

魂抜き・お性根抜きは、寺院・お坊さんに依頼して読経をしていただきます。読経とはお経をあげてもらうことです。

あなたが、すでに寺院の檀家(だんか)さんでお坊さんと付き合いがある場合には、魂抜き・お性根抜きを直接お願いしてください。

【お坊さんによる、魂抜き・お性根抜き供養の例↓】

処理済~P1040784縮小版640x480

檀家とは、寄付やお布施でその寺院を支える会員のようなものです。一般に、お坊さんは檀家さん以外に対して読経をしてくれません。つまり「一見さんお断り」という寺院が多いのが現実です。

また、檀家離れが進むにつれて、寺院やお坊さんとお付き合いのない方も多くなっています。そうした際には、「お坊さん紹介・手配サービス」などでお坊さんを探して、1回だけでも魂抜き・お性根抜きを依頼することができます。

こうした供養でのお坊さんへ渡すお布施金額の相場は1~5万円です。お坊さん紹介サービスなどを利用した場合は全て込みで、3.5~4.0万円程度が相場です。

お坊さん手配サイト魂抜き供養のお坊さん手配・紹介(大阪・東京)

2-2:白木の位牌をお焚き上げする

魂抜き・お性根抜きを終えた白木の位牌は、タダの木のお札になります。法的にはゴミとして扱ってもなんら問題はありません。

ただ、故人の名前が刻まれたものを、そのままゴミで捨てるのも心が痛みます。そのため、お焚き上げ(おたきあげ)などの焼却処分をするのが一般的です。お焚きあげは、魂抜き・お性根抜きをお願いした寺院に相談するか、自ら焼却してもよいでしょう。

また、「供養じまい専門業者」に依頼すると、位牌を送付して、魂抜き・お性根抜きからお焚き上げ(焼却処分)まで一式を行なってもらえます。お坊さんに依頼する必要もないので手間が省けます。費用の相場は位牌1柱あたり一式5,000円~程度です。

全国送付対応の供養じまい専門業者はコチラ→https://reset-soul.com/ihai/

【位牌のお焚き上げの例↓】

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なお、白木の位牌を処分する場合は、黒い本位牌へ作り変えるという選択肢も含め、のちのちトラブルが起きないよう、家族や親族と充分な話し合いをした上で進めることが大切です。

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